台湾の海を守る
2025 / 9月
読者の皆様は、私たちが「家」と呼ぶこの島を、立ち止まって感じ取ったことがあるだろうか。今月号の『台湾光華』では、この島の目に見える美しさだけでなく、「愛」や「守護」から生まれる素晴らしい物語をお読みいただきたい。これらの物語は台湾の豊かな自然資源を伝えるだけでなく、人と土地との間の最も温かく強い絆に光を当てており、そこから前進する力が得られるものである。
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カバーストーリー
「海の熱帯雨林」を護る
サンゴの保全と再生への 台湾の取り組み
映画『ファインディング・ニモ』の中で、主人公の魚――カクレクマノミのニモがサンゴ礁を泳ぐシーンを覚えているだろうか。現実の世界でも、この美しい海底の景観は海の生きものを育む「海の熱帯雨林」......
花蓮沖でのすばらしい出会い
太平洋マッコウクジラπ計画
7月初旬、ホエールウォッチング愛好家のSNS上では、2~3日ごとにクジラに関する最新情報がアップされていた。花蓮から出航するクジラ観賞船からの情報である。――台湾東部沿岸に3年ぶりにシャチ......
地域とともに歩み サステナビリティを可能に
国立海洋科技博物館
基隆市八斗子の海岸に立つ国立海洋科技博物館は常ににぎわっている。この博物館は今年(2025年)、動物行動学者で環境保護活動家のジェーン・グドール氏が台湾を再び訪れた際に最初に足を運んだ場所......
夏の夜釣り
基隆のイカ祭り
台湾のイカの7割以上は東北角海域で捕れる。今年で21回目を迎えた基隆のイカ祭り(鎖管季)は台湾の夏の漁業祭の中でも広く知られている。涼しい海風に吹かれながらイカの夜釣りを楽しみ、旬の海の幸......
文化の夏