グラスの中の台湾の風土と味わい
2024 / 2月
内外の読者の方々に、台湾の小規模な造酒場や醸造所が作る酒類を知っていただくため、今月の光華のカバーストーリーでは、各地の生産者を訪ねた。ローカルの風味を感じさせるビールや茶酒から、国際的に評価されるウイスキー蒸留所まで、台湾の酒の郷を巡っていく。
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カバーストーリー
ゼロからの醸造の魔術
台湾のクラフトビール
台湾では独自のクラフトビールが次々と誕生している。ブルワー(ビール醸造士)の情熱とチャレンジにより、四大原料の組み合わせを変えたり、台湾のローカルな食材を加えるなどして、限界を突破している。......
サツマイモ、米、サトウキビの酒
台湾の醸造所が造る台湾の味
農産物が豊富な台湾では米、サツマイモ、サトウキビはそのまま食べるだけでなく、酒の原料としても使われてきている。かつて人々はこれらの原料と日用の道具を使って自らの手で酒を醸してきた。そうして......
茶と酒の出会い
茶をブレンドした酒で台湾らしさを
酒と茶はいずれも文化や国境を越えて楽しまれる飲み物だ。だが台湾では、酒は茶にやや遅れを取っていた。台湾の酒造業は2002年のWTO加盟で酒・タバコの専売制が廃止された後やっと本格的に発展し......
ウイスキーに込められた台湾の味
カバラン・ウイスキー
米国テレビドラマ『ビリオンズ』にこんなシーンがある。女優のマギー・シフがカバラン・ソリスト・ヴィーニョ・バリック・カスクストレングスのウイスキーを飲み、「ワォ」と感嘆の声を漏らすと、男優の......
オマー・ウイスキー
「苦難からの再生」、この言葉は台湾菸酒公司傘下の南投蒸溜所が、921大地震の惨禍から立ち上がったことを表現するのにぴったりだ。復活した不死鳥こそが、世界の6大ウイスキー・コンペティションで......