2010年の「光華」6月号(日本語版7月号)では紙の書籍と電子書籍の将来について考えた。電子書籍は出版という概念とそのプロセスをも変える。ブックリーダーが一つあれば、図書館の全蔵書を持ち歩くことも可能なのである。しかし、電子書籍の流通と保護メカニズムにはまだ不安があり、収益モデルも確立していない。
「光華」では、百科事典や図鑑類で知られる猫頭鷹出版社にも取材をした。同社の陳穎青社長は「読者のニーズが消えたわけではなく、より有効な方式でそれを満足させるに過ぎない」と述べた。金庸の小説で知られる遠流出版社の王栄文董事長は「出版業の転換は生存していくため」と述べており、出版業の改革においては、核心価値を考え直す必要があるとしている。
紙に印刷された書籍の温度や匂い、ページをめくる音などを愛する人々にとっても、新しいテクノロジーを愛用する人にとっても、目的は「読書」であることに変わりはない。本を愛する人なら、誰でも「無人島に持っていく一冊」の候補リストをお持ちだろう。ただ、電子書籍を愛用している方は、無人島に行く時には充電器を忘れないようにご注意いただきたい。
薄くて軽い電子ブックリーダーには図書館の全蔵書を収めることも可能で、これは読書を大きく変えるだけでなく、世界の出版業界にも衝撃をもたらしている。
薄くて軽い電子ブックリーダーには図書館の全蔵書を収めることも可能で、これは読書を大きく変えるだけでなく、世界の出版業界にも衝撃をもたらしている。
薄くて軽い電子ブックリーダーには図書館の全蔵書を収めることも可能で、これは読書を大きく変えるだけでなく、世界の出版業界にも衝撃をもたらしている。