ユーザーにやさしいシステム
台湾の拓連科技(Noodoe)の製品は、EV充電スタンドの国際市場において、ユーザーにとって使いやすいカスタマイズされた体験の提供で知られている。すでにイギリス、ギリシア、オーストラリア、シンガポール、ドバイなどに顧客を持ち、カリフォルニア出身のBob Huff上院議員の訪問も受けている。
Noodoeの本社は台湾にあり、アメリカのテキサスとロサンゼルス、オーストラリアに支社を置いている。「アメリカからスタートしたのは、市場が大きく、成熟しており、顧客の要求が高いからです。世界市場に進出するなら、最も難しい場所から始めるべきだと考えます」とNoodoeの王景弘‧董事長は言う。
王景弘は以前はDeltaのマーケティング責任者を務め、スマホの分野で輝かしい実績を上げてきたが、彼は新たなビジネスチャンスを見出した。「今後10年、すべての国がネットゼロを目指すことになりますが、現段階で不足しているのは充電スタンドです」と言う。そこでAndroid OSの開発に精通していたた彼は、ユーザーの立場からEVのOS(オペレーティング‧システム)の開発に乗り出した。
2018年、NoodoeはEV充電スタンドのOSへと手を広げ、業界ではすでに名の知れたブランドとなっている。王景弘の輝かしい業績の要因は三つ挙げられる。ユーザー体験と自動診断‧修復システム、運営事業者専属のアクセスコードである。
王景弘によると、車の持ち主がNoodoe EV OSを使用すると、時間をかけて入会申請をする必要もなく直接Apple Payかクレジットカードで支払いができ、また充電が終わるとスマホで通知を受けることができる。
台湾6大都市にあるアウディの展示販売店でもNoodoe充電スタンドOSを採用している。