日月潭の新しいスポット、人と自然との対話
時計回りに一周する人が多いのだが、そうするとこの路線では前半に苦労するという。水社から文武廟を過ぎて、伊達邵埠頭への区間は一般道が主で車と併走しなければならず、危険が伴う。
日月潭管理処は二輪と四輪を分けて、自動車専用道路を整備する考えだが、一般道の両脇には空き地がなく難しい。今年は松柏崙から大竹湖ハイキングコースまで3.5キロの自転車道が完成し、一部は水上の道ということで楽しみである。
日月潭をのんびり楽しみたいなら、北旦区間の水社駐車場から始めるのがいいだろう。傍らの水社センターにはジャイアントの自転車ステーションがあり、GPSを装備した15万元もする高級自転車も借りることができる。借りる時にはモデルによって1万8000元から15万元の保証金をクレジットカードで入れるが、これは返還してくれる。レンタル料は1時間約200元で、向山区間まで乗っていける。
向山自転車道は、水社ダムと明潭の放水口の間で、視界が開けて静かな中に美しい景色が広がる。ここで一休みするなら、2010年に竣工した日月潭の新しいランドマーク、向山ビジターセンターに足を止めてみよう。ここは開放的な空間に湾曲した建物2棟が連なり、屋根の一端が地面まで延びているので、簡単に上に登って周囲を見渡せる。日本の建築家団紀彦の設計の、シンプルで禅味豊かな建物は日月潭によく映え、ブーメラン形の建物を同じく帯状の池が囲んで、人と自然の対話を感じさせる。建物の表面は鮮やかなタイルではなく、木目を浮き立たせる手法で、芸術的雰囲気を醸し出し、2011年に「建築師」雑誌の台湾建築賞を受賞した。
仙境のように美しい湖に沿って弧を描くサイクリングロードの北旦区間。