壮鋼機械:品質+サービス
壮鋼機械は1986年の創設、現在の郭秋華董事長は雑用係とも言える営業アシスタントから始め、後に素晴らしい業績を上げて創業者に認められ、会社の幹部となった。その郭秋華は営業経験が豊富で、顧客が問い合わせてきただけで、すぐに完璧な情報を提供し、顧客がまだ考えていない問題に対する提案までするため、多くの顧客はマシン購入を考える際には、まず彼女を思い出す。
壮鋼機械は、最初はどんな設備も売っていたが、ストロー製造機の注文が最も多かったことから、この分野に特化していった。ストローの製造と包装までを一つの流れで完了する製造機を提供している。
「業績が上がると、すぐに新技術の開発を考え、会社の価値を高めています」と郭秋華は言う。マクドナルドにストローを提供しているシカゴの顧客からは、ストロー製造機と包装機の注文が入ったため、彼らは2台の機械をつないだ設備を開発し、これが現在の同社の主力商品になっている。壮鋼機械のストロー製造設備は一度に1000本を生産するとともに自動包装でき、作業員2人分の人件費を削減でき、また従来設置していた包装機4台分の空間も削減できる。「私たちの設備は1セットわずか8万米ドルで、ストロー製造機だけなら5万米ドルです。一方、大手メーカーのストロー製造機は製作費だけで1台29万米ドルもするので、お客様が当社の製品を選ぶ理由は明らかです」と言う。
欧米では、環境のためにプラスチックの使用を減らす政策が採られており、壮鋼機械でも持続可能な経営のために、4年前から環境にやさしいストローを開発する台湾のメーカーと協力してきた。新しく使用する材質はサトウキビ繊維であるため、マシンの構造を変える必要があり、また生産速度を上げて現在は1分に1000本という効率を達成している。このほかに、アメリカのPHAや日本のPHBHなど、海水中で生分解されるストローの製造機メーカーとも設備改良に協力し、環境保全にも貢献している。
郭秋華によると、かつて欧米の大手製造設備メーカーは、品質も生産性も高いが、価格が高かった。また大企業では分業が進んでいるため、顧客に問題が発生した時に即時に解決できないこともあった。そこで彼女は、設備の品質管理のためにテストを繰り返すほか、機械の生産速度と操作の利便性を高めるよう社員に求めた。
また、部品の在庫も非常に重要だと郭秋華はいう。壮鋼機械ではコンピュータによる分析を行い、経常的に交換が必要な部品を選別して保管し、顧客の需要があればすぐに提供できるようにしている。これは多くの中小機械メーカーにはできないことだ。機械設備は一定以上の生産量に達しないと種類の多い部品を在庫として持つことはできないのである。台湾のメーカーが成功しているカギは、品質の安定性だけでなく、スピーディで年中無休のアフターサービスにあり、だからこそ顧客の忠誠度も高まると郭秋華は考える。
尚宏機械(JUMBO STEEL MACHINERY)の製造工程では、すべての段階で慎重に品質検査を行う。その専門知識とサービスは生産に重要な影響を及ぼすため、製造業において重要な役割を担っている。