実験室から生まれた華奢な水生微小植物
「クロレラは、創業時、実験室のシャーレの中で細胞群として培養されていました。1日24時間、光源から光が照射され、4℃の温度が維持されていなければなりませんでした。2週間後、一つの細胞が10億以上の細胞に分裂します」と宋元嬈は語る。宋によると、健康食品として市販されている緑藻類のほとんどは肉眼では識別できないクロレラで、直径わずか2~8マイクロメートルしか無いため、細胞の外観や分裂をはっきり見るためには、顕微鏡を使って600倍以上に拡大する必要がある。細胞小器官を観察するためは、更に1,000倍までの拡大が必要だという。
クロレラを培養するには、シャーレから試験管、小から大のフラスコへと移植し、21日後に、屋外のプールに移して培養を続ける必要がある。屋外のプールは、すべてのクロレラにまんべんなく日光を浴びせることができるように、実際には非常に浅く、わずか35〜45cmの高さしかなく、それだけでなく、各細胞が光合成を行うことができるように、水をかき混ぜ回転させ続けるためにアーム状の撹拌装置を使用する必要がある。直径45mの最大のプールの場合、クロレラ細胞は2,400兆個に達すると宋は言う。
8週間後、クロレラは収穫できるようになる。遠心分離機で水分と不純物をろ過し、更に300℃の高温で乾燥させて粉末にし、最終的に錠剤にする。「クロレラの培養プロセスは、他社と変わりはありませんが、弊社の場合、何回も品質管理チェックがあり、金属やその他の不純物による汚染がないことを確認するために、毎年定期的に日本食品分析センターにサンプルを送って検査してもらっています」と宋元嬈は言う。
クロレラは、スーパーフードとして注目されており、タンパク質、核酸、葉緑素、ビタミンB12の含有量は、植物界で最も高い。(台湾緑藻公司提供)