輸出分野や製靴産業など、数々の世界一の座を獲得した台湾には、多くの外国企業が支店や現地法人を設けるようになり、「世界中の支社の中で台湾支社がトップ」と言われるようになった。当時、積極的に世界展開していたフィリップス、HP、フォードなどの台北支社や現地法人は他の地域より高い業績を上げていた。
そこで「光華」は1987年、台湾のフィリップス、HP、フォード(福特六和)、ホテル・ロイヤル・ニッコー・タイペイ(老爺大酒店)の経営層にインタビューし、台湾での業績が好調な理由を尋ねたところ、さまざまな答えの中で「台湾の人材の優れた能力」という共通の回答を得た。
「息が長い」という言葉は人生だけでなく、企業にも当てはまる。ICファウンドリーとして世界の半導体産業の一角を占めるTSMC(台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー)は、当初の投資額は100億台湾ドルに上るものの、多くの人はその事業が成功するとは見ていなかった。だが、「光華」は1987年に同社を取材して報道した。
その時に取材を受けた張忠謀(モリス・チャン)の肩書はまだ工業研究院院長で、今と同様、眼光は鋭く、産官学の力を結集して半導体産業の一角を占めたいという野心を語った。
それから30年がたった。TSMCの起業当初の記事を読めば、成功は難しいと言われた同社が、今日世界的な影響力を持つようになった理由に答えがみつかることだろう。
1987年、当時はまだ工業研究院院長だった張忠謀が「光華」の取材を受けた。同年、彼ははTSMCを設立して台湾の半導体産業をテイクオフさせ、世界の半導体ビジネスモデルを書き換えた。
「台湾の人材の優れた能力」こそ、台湾が数々の世界一を成し遂げたカギである。
「台湾の人材の優れた能力」こそ、台湾が数々の世界一を成し遂げたカギである。
「台湾の人材の優れた能力」こそ、台湾が数々の世界一を成し遂げたカギである。
「台湾の人材の優れた能力」こそ、台湾が数々の世界一を成し遂げたカギである。