長距離ランニングは山林や現地文化を深く体験する方法の一つである。台湾では年に百回以上、様々なテーマのマラソン大会が開かれており、多くの外国人や観光客が参加する。今月のカバーストーリーでは、さまざまなタイプのロードレースをご紹介する。峡谷マラソン、タウンマラソン、トレイルランニングなどだ。それぞれのコースの特色や歴史、文化、人情などをご紹介し、台湾のスポーツ観光の豊かさに触れていただく。
この2年ほど、パンデミックの関係で海外取材ができなかったが、今年(2023年)は取材班がベトナムを訪問した。ベトナムにおいて台湾は第4の投資国である。一方、台湾では25万人を超えるベトナム人労働者が働き、また二世も10万人を超えるなど、経済・文化面での交流は密接だ。今月号から、経済、医療、芸術から飲食まで、台湾とベトナムとの交流の状況、そして歴史的な往来をご紹介する。
阿里山を訪れた時、最初に目に入るのは何だろう。登山鉄道か、雲海か。これらの他に、阿里山には実は多数の台湾固有動植物が生息する。台湾で確認されている5000種近い原生植物のうち、阿里山の名を冠したものは120種に上る。欧米ではなかなか見られない熱帯植物やつる植物、シダ類など、豊かな生態が見られる。
このほか、農業部花蓮区農業改良場が初めて開発に成功した台湾のリゾット米「花蓮26号」の物語もご紹介する。この計画を主宰した農芸研究室副研究員の黄佳興は私たちの取材にこう語っている。「リゾット米を輸入し続けても台湾の利益にはなりません。ですから、この新品種を研究してきたのは国内の飲食業界のためでもありますが、最も重要なのは海外の高級食材市場に打ち出すことなのです」と。彼らは台湾と西洋の品種を掛け合わせ、量産のための課題を克服し、より多くの台湾の食材を世界に知ってもらおうと力を注いでいる。
もう一つ、今月号では駐台使節団の団長で、セントビンセント及びグレナディーン諸島の大使であるアンドレア・ボウマン氏にもお話をうかがった。両国の民間交流や台湾の美食、台湾出版物の翻訳などである。そして、今月の読者からの投稿写真は「廟周辺の生活の美」をテーマとする。スポーツ、食材、固有動植物、海外取材、駐台使節など、より多く台湾の素晴らしさに触れていただけることだろう。