友情を基礎にした最高の協力関係
国を越えた協力には、政治や経済の他に互いの信頼関係も重要である。
今年、オックスフォード大学の国際関係大学院に留学する予定のサム・サッスマンさんは、台湾と米国は、民主主義、自由、人権といった同じ価値を共有し、しかも多様な民族や宗教、言語が共存しているため、互いに理解しやすく、ビジネスや政治面でも信頼できるパートナーだという。
サムさんは、台湾の政治的な出来事は、米国の歴史教科書に出てくる物語に似ているという。今年のヒマワリ学生運動は米国の1960年代の学生運動にも似ている。青年が積極的に政治に参加し、改革を試みることは、政治の発展にとっても良いことで、異なる意見を聞くことが民主主義の価値だと言う。
「台湾との協力関係を深めることは、米国にとってもメリットが多いはずです」と話すのは、シアトル大学のロースクールに学び、ワシントン州で検察官助手を務めるダニエル・シェさんだ。台湾の大学教授との座談会の後、彼は台湾では知的財産権の保護がアジアでも進んでおり、米国は台湾を研究開発や製造のベースとしてアジア市場へ参入できると考えるようになった。
米国も台湾から学べる点がある。例えば健康保険制度だ。フロリダ州議員の助手を務めるアーロン・マッキニーさんは葉金川・元衛生署長の講演を聞いて「アメリカ人にも台湾人のように他者を助けようという気持ちがあれば、公共政策ももっと推進しやすいでしょう」と語った。
農村、原住民集落、文化、スポーツと、さまざまな体験をして台湾の美しい思い出を作った。