台湾と東南アジアの関係は密接である。1990年代の「南向政策」では、東南アジアの天然資源と廉価な労働力を求めて多くの台湾企業が進出した。達新工業、三陽工業(SYM)、祥興紡織、正新ゴム、Acerなどが東南アジアに深く根を張り、さらに世界へと進出している。その一方、世界的に人口移動が盛んになり、就労や結婚のために台湾に移住する外国人も増え、2015年には100万人近くに達している。彼らは台湾社会を多様かつ豊富なものとし、台湾と東南アジア各国のパートナー関係の絆となっている。
「光華」は1989年から海外取材を行ない、東南アジアに根を下ろす多くの台湾企業を取材してきた。そして2015年、「光華」は文化の角度から台湾における東南アジアの存在に注目している。今年3月号(日本語版4月号)では長年にわたって東南アジアからの移住者の権益に関心を注いできた張正を紹介、5月号(同6月号)では手作り絵本で物語を伝える新移民おかあさん、10月号(同11月号)ではベトナムから嫁いできたアニーの歌仔戯人生と、東南アジアをテーマとした書店「燦爛時光」、11月号(同12月号)では第2回移住労働者文学賞の受賞者とインドネシアから働きにきた若者のバンド、Relix Bandをご紹介した。さらに今年11月には「光華」のインドネシア語版、タイ語版、ベトナム語版も誕生した。光華は今後も東南アジアに注目していく。
100万人近い移住労働者や新移民が台湾に東南アジアのエッセンスをもたらし、台湾文化をより多様で豊かなものとしている。
100万人近い移住労働者や新移民が台湾に東南アジアのエッセンスをもたらし、台湾文化をより多様で豊かなものとしている。
100万人近い移住労働者や新移民が台湾に東南アジアのエッセンスをもたらし、台湾文化をより多様で豊かなものとしている。