スターバックス型経営
パールミルクティ産業のハードルと水準の底上げを目指し、新北市五股工業区にオフィス2棟を購入し、内装に数億元を投じて禅をイメージした「パールミルクティ・コンセプト館」と「パールミルクティ国際学院」を立ち上げた。
パールミルクティは台湾人にはありきたりでも、外国では全く新しい飲み物である。また海外では原料・設備・人件費が大幅に上がるから、経営戦略も調整が必要になる。「最初から敷居を高くしてスターバックスのような高規格経営にしないと、商品価値の向上は望めません」
昨年ロンドンでブレイクした「Bubbleology」の経営者アサッドも伯思美を師匠とする顧客である。ニューヨークの投資銀行に勤めていた彼は、中華街でパールミルクティの虜になり、週に4~5杯飲んでいた。異動でロンドンに戻ると、パールミルクティがない。機転の利く彼は、本格台湾流パールミルクティのチャンスを意識した。そこで高収入の銀行を辞め、台湾へ飛んで供給源と本場の作り方を求め、王にたどりついた。
伯思美の指導でロンドン・ソーホーに黒を基調にした店を構えるBubbleologyは、一見ファッショナブルなカフェのようで、台湾の屋台イメージとは異なる。2.95ポンド(約140元)からの値は台湾の4倍に相当する。
オープン当日、駐英代表・張小月を招いて「Bubble Tea from Taiwan」の知名度を上げた。消息が国内に伝わり大きく報道され、パールミルクティは「飲む“台湾の光”」となった。今Bubbleologyはロンドンとポーランドのワルシャワに支店があり、1日500~600杯を売り上げる。近々チェコ支店もオープンし、将来は中東に進出する。
ベルリンで最も人気があるパールミルクティ専門店BoboQも伯思美グループが指導した。