午年が来た。またも春節である。
「またも」というのには、期待感の一方、もう飽きてしまったという思いも込められている。春節の到来に、あなたはうんざりしているだろうか。それとも大きな期待を抱いているだろうか。
最近は春節らしい雰囲気が感じられなくなったと嘆く人がいる。
春節の雰囲気は以前とは変り、それも味わい深いという人もいる。
高速鉄道で高雄と台北が2時間の距離になり、台湾の南北は日帰り圏になった。帰省が楽になったことで何が変ったのだろう。
高雄市の交通局長で成功大学交通管理学科教授の陳勁甫は、「交通機関が帰省の形を変えた」と言う。高速鉄道やMRT、乗り継ぎバスなどの路線網が充実して高速道路の渋滞が緩和され、時間に余裕ができたことで、友人を訪ねたり、観光地に出かけたりすることができるようになった。
時間に余裕ができ、以前の春節にはできなかったことが可能になったのである。
台湾の春節の何が変ったのだろう。
まずは出かけて、答えを探してみよう。