ここ数年、台湾オリジナルのアニメが次々と国際的な賞を取り、内外から大きな反響を得ている。かつて台湾が得意としていたアニメの受託制作からオリジナル創作への転換は容易ではないが、すべての力の結集は、アニメ関係者の夢でもある。
今月の光華は名作アニメ『魔法阿媽(魔法のおばあちゃん)』から最近の『小猫巴克里(Barkley)』『幸福路上(オン ハピネス ロード)』まで、その創作理念や制作過程を深く分かりやすくお伝えする。また、この流れの中で産官学がいかに優秀な作品や人材のために舞台を設けようとしているのか、そして若者がアニメを通してどのように物語を語り始めているのか、ぜひお読みいただきたい。
* * *
スポーツは、民族や文化の垣根を超える世界共通の言語である。スウィンギングスカート・ファウンデーションが台湾で開催したLPGA台湾選手権では、世界中のトップ選手が素晴らしいプレーを見せ、ギャラリーも大いに盛り上がった。大会の模様は世界170ヶ国で放送され、国際的な競技大会を開催できる台湾の力を証明した。
台湾では数十万人の外国人が働いており、その多くは台湾を第二の故郷ととらえている。言語や生活習慣の面でも台湾に馴染み、少しずつ社会に溶け込んでいる。また彼らは母国でのスポーツの習慣を持ち込み、それが台湾に根付き始めている。先ごろ催された2018台湾カップ国際移民サッカー大会には、外国人による8チームが全国から参加し、新北市新荘のグラウンドで競い合いつつ交流を深めた。
文化を越えた交流は、年に一度の「アジア太平洋文化デー」にも見られる。外交部は友好国と国内の県や市を招いてアジア太平洋の芸術文化の展覧会を行ない、友好を深めた。また6週間にわたる「太平洋島嶼国青年リーダー育成プログラム」にはソロモン諸島、キリバス、パラオなど太平洋上の12の国や地域から研修生が来訪し、台湾で訓練を受けた。太平洋島嶼国の人材を育成し、世界をつなごうとする我が国の積極的な姿勢を示すものだ。
* * *
宜蘭の古い街の路地裏という目立たない場所に「阮義忠の台湾故事館」が開館して一年になる。ここで展示されているのは現代台湾の著名アーティストと写真との対話である。2019年の最初のテーマは「淡水」だ。阮義忠がかつてファインダーを通してとらえた古き良き淡水の姿を通して、人と大地の親密な関係がよみがえる。
このほかにも、「台湾‐ベトナム重要法律名詞対照表」を作り上げた陳玉水のインタビューなど、この土地で繰り広げられている感動的な物語をご紹介する。フォトエッセイでは光華の写真班が澎湖の七美でとらえた美しい写真をお楽しみいただきたい。