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台湾映画の過去と未来
文・李湘婷
10月 2015
カンヌ国際映画祭で台湾映画が再び脚光を浴びた。ラジオ・フランス・アンテルナショナルの記者、ジークフリート・フォースターはカンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した侯孝賢(ホウ・シャオシェン)の『黒衣の刺客(刺客聶隠娘)』を「perfection」と評した。侯孝賢は武侠映画にまったく新しい世界を生み出し、高い境地へと押し上げた。唐代の絢爛な美を再現するために、美術監督の黄文英は準備に12年をかけ、一万枚を超えるデザイン画や設計図を描き、全編105分の美の極致を創り上げた。
台湾映画人の努力と成功は、1980年代の「台湾ニューシネマ」の時代を思い出させる。創作のエネルギーが炸裂したあの時代、台湾映画は世界に多大な影響を及ぼした。それから30年後のドキュメンタリーフィルム『光陰的故事――台湾ニューシネマ』は、文化遺産と世界の映画人の感動を後の世に残すものである。
私たちの映画は私たちが創る。台湾の映画史は今再び大きな流れを巻き起こそうとしている。
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