戦略連盟、多角経営
古法の技術を極めるとともに、連盟メンバーは自律を誓い合い、認証マークを作りSGS検証を受けて、有毒化学添加物を含まない優良な香製品を消費者が安心して買えるよう取り組む。王順芳製香鋪の職人は言う。「我が家は代々香作りをしていますが、父は九十過ぎまで、伯父は100歳まで生きたのが、健康の証です」
好香連盟メンバーは各自の得意分野がある。貢香(竹の持ち手付き線香)が主力だったり、香環(渦巻き型)専門の業者もあり、リソースを統合して「拝請台湾―宗教雅集」を設立し、トータルな宗教文物用品サービスを提供している。台北慈恵宮や高雄武聖関廟や屏東東隆宮なども顧客で、年間3500万元のビジネスを産み出している。
台湾の数多の廟で、大小の祭りが無数に行われており、宗教用品には巨大市場がある。「拝請台湾」は設計から流通まで一手に手がけ、カスタマイズサービスを提供する。流通の統合で商品を全国各地に配送し、祭りの企画もできる。従来は個別に競争し、大量受注が受けられなかった。今は、旗が得意なら金紙(供え物のお金)を作らず、金紙の炉が専門なら道士の法衣を作らなくて済むから、それぞれの専門分野を発展させ、研究や革新も生れる。
近年は宗教芸術も注目を浴び、「電音三太子」から映画『陣頭』まで、伝統芸術に現代的要素が加わり流行している。「拝請台湾」も遅れず、東隆宮のルミネセンス神輿や、台南安平天后宮のLED剣獅ライトボックス等の設計も行い、革新を続ける。
「屏東好香」連盟から「拝請台湾」まで、伝統産業が地域文化を大切にし、協力して道を切り開き、地方産業を振興している。「拝請台湾」は設立半年で売上が11%伸び、雇用者数が12%増加した。
清清しい香に霞む中、男女が詩を詠み愛を語り、高僧が仏を崇め、大衆が祈りを捧げる。生活に香の煙が漂っていた。現代人が静かな雅を味わいたいなら、香を焚くことから始めてみてはいかがだろう。
線香の製造工程:1.浸す 2.粉を付ける 3.扇状に開く 4.平らにならす 5.天日に干す 6.持ち手を染める 7.根元に金の化粧を施す
線香の製造工程:1.浸す 2.粉を付ける 3.扇状に開く 4.平らにならす 5.天日に干す 6.持ち手を染める 7.根元に金の化粧を施す
線香の製造工程:1.浸す 2.粉を付ける 3.扇状に開く 4.平らにならす 5.天日に干す 6.持ち手を染める 7.根元に金の化粧を施す
線香の製造工程:1.浸す 2.粉を付ける 3.扇状に開く 4.平らにならす 5.天日に干す 6.持ち手を染める 7.根元に金の化粧を施す
線香の製造工程:1.浸す 2.粉を付ける 3.扇状に開く 4.平らにならす 5.天日に干す 6.持ち手を染める 7.根元に金の化粧を施す