辞書で「女」の部首のページを開くと、名詞、代名詞、動詞、形容詞、副詞、介詞、連詞、助詞、感嘆詞などなど、ざっと数えて190余りの字が並ぶ。それらを一つ一つ見ていくと、ありとあらゆる分野のさまざまな意味があり、それらが幻の精霊のようにゆっくりと天から降りてきて紙の上を舞い、互いに技を競い合うようにして列をなす。
これだけで私は国語の「女書」の講義を受けたかのような豊富な知識を得た。
今月号の特集「輝く女性たち」のキャスティングにおいては、さまざまな葛藤があったが、ここに選ばれたからと言って、賞金や栄誉が得られるわけではなく、名声や利益、権利が保障されるわけでもない。彼女たちは、ただ舞台における喝采、あるいは一幕を終えた後の達成感だけを求めている。そして、彼女たちが宣言するのは、生命を愛する真っ直ぐな心、社会や環境を変えようとする意思の力であり、また気迫や態度、目指すものと視点の高さである。雄、男、漢、父、陽、夫、郎、公といった代名詞を持つアダムたちと同様、イブたちも、新たな時代において新天地を切り開く力を持つことは明らかだ。
今月の『光華』がご紹介する女性たちは、いずれも穏やかな表情の中に類い稀なる強さを秘め、花木蘭や秋=@、王貞儀、林黙娘、談允賢のように「新天地」を開いている。
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文字を書くというのは、珍しくもないごく日常的な行為だが、「指を滑らせる」だけで何でもできてしまう現在、ペンを執ること自体が難しくなっている。文字を書くということは一つの修練でもある。ペンを握り、ペン先で紙に触れ、一行ずつ「新天地」の中心と辺境を刻む。運筆につれて呼吸を整え、精神を集中し、横、縦、点、止め、はね、はらいが全て整うと、文字はたちまち尊いものとなる。文字は一枚の素描であり、図であり、心のレントゲン写真であり、個性的な名刺でもある。今月の『光華』は手描きの文字の筆跡をたどり、そこに潜む奥深い世界を考える。
今月の「東南アジアからの風」では、台湾のタイ料理とタイから台湾へ嫁いできた女性の物語をご紹介する。「台湾原住民文化」では、台湾の博物館で見られる原住民族の建築や器物、信仰、儀式、装飾、そして先史時代の遺跡などを通して今も光を放つ原住民集落の「新天地」をご覧いただく。
心に抱く志のスケールは価値によって決まる。「新天地」は、性別を越え、勇敢に立ち上がる女性たちによって描かれる。