盛夏を迎え、台湾のアスリートたちの準備も整った。2017年夏季ユニバーシアードが台湾で開催される。この大会を機に、多くの外国人も台湾のエネルギーを感じることだろう。今月号の『光華』では、スポーツ、キュレーション、旅行、音楽、デザイン、マスコットなど各分野の達人を招き、さまざまな角度からユニバーシアードの楽しみ方を語っていただいた。
これを機に、世界共通の言語を見出し、「尊重」から「友好」へと広げ、互いに高め合っていくスポーツマンシップを見つめなおしたい。今月号では、各界の達人にアドバイスをいただくと同時に、今大会での新たな試みや注目選手の情報をお伝えし、また、台湾スポーツ界の重鎮である呉経国氏に、台湾における国際大型競技大会開催の展望を語っていただいた。
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誰の心にも、苦くて敏感なものがある。今月号の「台湾の映像産業」では、ブームを巻き起こしたテレビドラマ『花甲男孩転大人』をご紹介する。ミュージシャンの盧広仲とベテラン俳優の蔡振南の絡み、そして脇を固める龍劭華、柯叔元、康康といった演技派俳優が素晴らしいドラマを見せる。ジャンルを超えた連携が、台湾ドラマに新たな世界を開いた。
世界では、地球環境にやさしい菜食主義、Veganがブームになっているが、その流れの中で台湾が注目を浴びている。「ミートフリー・マンデー」や「荒野基金会」などのNGOによる努力の下、台湾の菜食主義と環境革命が世界から注目されている。
「美術と工芸」では、彫刻家・郭清治の作品とその人生に触れていただきたい。抽象と具象の融合など、郭清治は常に現状を打破して台湾現代彫刻に新たな世界を開いてきた。
「アーバン・スペース」では、従来の図書館の概念を打破する二つの図書館をご紹介する。「不只是図書館(図書館というだけでなく)」は実験精神に満ちた空間。「Lightbox写真図書館」は、学びの空間であり、写真愛好家が対話する、台湾の写真文化の自覚と自決の空間である。
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台湾の輝きは、この土地に暮らす人々の共通の記憶であり、台湾を訪れる人々にとっては記憶に残るイメージとなる。今月の『光華』はユニバーシアード、テレビドラマ、ビーガン、彫刻、デザインなどを通して台湾を世界にご紹介する。どの民族も、どんな言語も、この土地では互いを受け入れ、包容する。これこそが、台湾の特色と言えるだろう。
この夏の猛暑を、人々の情熱が弾き飛ばしていく。