人生は反復『練習』の旅
やはり4月創刊の『練習』も同様のスタイルだ。準備に3年かけたというこの雑誌は、人気ブログ「彎彎」を立ち上げ、自転星球文化創意公司の社長でもある黄俊隆による。「人生は反復練習の旅である」という考えに基づく雑誌で、読者それぞれの人生に寄り添う「参考図書」を目指す。
ただし、テーマ誌がコンセプトの『練習』は、市場のニーズを綿密に考慮している。
創刊号「一人」では、作家の駱以軍と人気シンガーソングライターの陳綺貞による対談「一人のホテル創作タイム」が組まれたほか、蘆広仲、方文山、夏夏、蘭萱といった異なる分野の独身有名人たちを集め、彼らの住まいを初公開した。またグラフィックデザイナーの聶永真や文化評論家の紀大偉が「一人で病院へ」「一人で映画館へ」といったテーマを語っている。
黄俊隆によれば、『練習』は自転星球文化創意公司のメンバーで作っており、資源的にやや不足気味だ。それで「大リーグのプレーオフみたいなもので絶対負けられません。書き手にしろインタビューにしろ、勝ちが見込める顔ぶれをそろえます」
『練習』は定価199元もするうえ、発売日も一定しないが、人気は高く、創刊号は2万部を売った。8月発売の第2号のテーマは「いっしょに」だ。
「夫婦や恋人、同僚、仲間など多くの関係があって、『一人』より難しいテーマです。でもテーマを次々と高めていけば、読者も『次は何だろう』と思ってくれるはずです」と黄俊隆は言う。
最近創刊されたばかりの数々の「小雑誌」。レイアウトはシンプルで、内容は生活の些細なテーマに焦点を当てている。個人主義のニーズにマッチし、多くの読者に愛されている。