青年チームの活躍
2013年から、OISTAT本部は毎年2人の実習生を募集して事務に参加させ、また2025年までのOISTAT発展計画策定に若い世代を招いている。魏琬容は、台湾の若者が、海外へ行かなくても国際交流ができ、国際本部が何をしているのかを知ってもらいたいと考えている。
正規職員わずか4人のOISTAT本部の平均年齢は30歳。若さを生かし、50年の歴史を持つ組織に活力を注いでいる。
外交と芸術を学んできた魏琬容は、マルチな能力と語学力を活かし、OISTATの効率向上とコミュニケーションに協力している。
演劇界における台湾の若者の活躍にも目を見張るものがある。2011年、台北芸術大学に学んでいた胡皓恩は、折り畳み式の背景幕フレームで第1回「劇場イノベーション発明賞」で優勝した。2013年のイギリスの世界劇場設計展では、新鋭監督・周東彦の『空的記憶』が、最優秀インタラクティブ・ニューメディア賞に輝いた。
魏琬容は、台湾の作品が優れていて世界の舞台で注目されてこそ、OISTATとつながることで、より多くのチャンスが巡ってくると語る。
OISTATが出版した『世界劇場設計年間1990-2005』には、台湾の劇場アーティスト10人の作品も収録されている。写真は頼宣吾が金枝演社の『祭特洛伊』のためにデザインした衣装。(頼宣吾提供)