シリコンバレーの起業生態圏に進出
その日の会合に出席していたアントレプレナーに知った顔があった。朱政道である。2006年『光華』がシリコンバレーで取材した時、スタンフォードの大学院を出て、Googleの高収入エンジニアになったばかりだった。LinkedIn、Squareなどを経て2014年に起業した。まだステルスモードだが、デジタルプラットホームでソフトウェアエンジニアを面接するサービスを提供している。プラットホームで実技試験を受けると、ビッグデータ解析結果が企業に提供される。
アメリカで働いて10年たち、朱政道はベイエリアの起業の勢いが増すのを見て、快適さを捨てて起業を決めた。「ベイエリアで地元に根付けば世界に受け入れられたといえます」と話す。ここでスタートアップを支援するベンチャーキャピタルやアクセラレータは世界レベルである。投資家自身もスタートアップであることが多く、経験や人脈があり、最良の指導を与えられる。自らが巨人でないなら、巨人の肩の上に立つ機会を探す。
Installments創設者でCEOの陳仁彬も多忙の中TIECの座談会に出席した。C2C(消費者間取引)の分割払いプラットホームを2014年に立ち上げ、2015年に190万米ドルのシード資金を得た。2016年Googleスタートアップグラインドのグローバルカンファレンスに台湾で唯一入選した。近々新たな資金が入るという。
Installmentsは起業当初からシリコンバレーで経営し、台湾にR&D支部を設ける多国籍スタートアップである。陳仁彬は、2000年にシリコンバレーに来た時は中華系の顔をしたエンジニアの90%は湾人だったが、今は99%が中国大陸の人だという。「台湾の産業の世界進出を助けたかったら、一番いい方法は自分の会社をうまくやっていくことです」現地市場に溶け込むには、6ヶ月以上ここにいるのが理想的だという。
体質のいいスタートアップをアメリカに持っていって台湾に利点があるのかという疑問に、陳仁彬はインターネットで強気の回答をした。「アメリカでアメリカ人が投資する金で自分のチームを養い、アメリカ市場の金を稼ぎ、グローバル市場の金を稼げばいいではないか」と。
ベイエリアのスタートアップ企業は世界的なアクセラレータと接触できる。IndeBioは世界初のバイオ産業アクセラレータである。