『光華』は2020年6月号(日本語版は7月号)に「ようこそ!ムスリムフレンドリーな台湾へ」という記事を掲載した。この記事は、中東地域にある我が国の在外公館の推薦を受け、アラビア語に翻訳されて駐在国の印刷媒体やSNSやオフィシャルサイトで紹介されたほか、この記事を小冊子にするなどして大いに活用された。世界のイスラム圏やアラブ諸国で、「ムスリムフレンドリー」な観光環境を目指す我が国の努力が知られることとなった。
また、今年初に発行した書籍『台湾意象』は、オーストリア、ニュージーランド、ポーランド、ベリーズなどの在外公館が広く活用し、台湾全体の可視性とイメージの向上に役立っている。さらに2020年上半期、『光華』のフェイスブックページ中・英語版のアクセス数は前年同期比で163万人増え、フォロワーは1万人を超えた。
そして今年は、『光華』の過去の記事「サツマイモとサトイモ」「タイヤルの夢を織る——ユマ・タル」「アフリカ大陸の洗礼を受けた台湾初の『国境なき医師団』医師——宋睿祥」「舞台に立てば、歌仔戯の未来が見える」「生命を描く——画家 柯鴻図」などが、それぞれ歴史、国文、言語練習の教科書や学会の刊行物などに採用された。また、長栄大学台湾研究所の大学院生は、『光華』の先住民に関する報道内容を研究している。こうした台湾のポジティブなエネルギーを、『光華』は常に伝え続けてきたのである。
今年下半期も『光華』は引き続きシリーズ講座を催す。テーマは「東南アジア」「先住民族」「翻訳」「海外取材」など。豊富でおもしろい内容の講座にぜひ足をお運びいただきたい。
今月号では、台湾の若者の活力に触れていただく。高校生が部活で発行する、若者のエネルギーがつまった校内誌。学生の起業の夢を後押しする酷点校園大学市集。台湾の各界が学生の学業をサポートするために出している奨学金。さらに、海外ボランティアを通して人のために奉仕し、自らも成長する若者などだ。生命力に満ちた物語の数々が、台湾の青春のエネルギーを示している。
「青春」からつながる他のテーマの記事もぜひお読みいただきたい。博幼基金会が指導した生徒たちのその後、eスポーツで世界に挑む若者たち。次の世代のために物語を語るシニア層の社会的企業、「母語」を守るためにあらゆる努力を惜しまない頼咏華、そして台湾の稲作の達人、藍祖蔚が語る台湾の映画・放送史などである。『光華』の扱うテーマは、台湾をより深く知るきっかけとなり、世界に台湾を知ってもらうショーウィンドーの役割を果たしている。