大寒も過ぎた頃、強烈な寒波が襲い、台湾の北から南まで常緑の山々が一夜にして白く染まった。
南国の台湾で、かつてこのような景色が広がることがあっただろうか。目を覚ますと、台湾は氷の世界となっていて、その景色に人々は目を見張った。雪に覆われた山々の峰は雪見客でにぎわった。
だが、雪はとけ、夢は醒める。気候変動の問題を考えずにはいられない。
昨年末、パリでCOP21が開催され、初めてすべての締約国が温室効果ガス削減に合意した。
気候変動の流れが食い止められること、そして今年の南国の雪が、単なる珍しい現象に過ぎないことを祈らずにいられない。
新店の獅子頭山。枝葉に雪が積もり、モノクロの世界と化した。
粉雪を宙に放り上げる。台湾人には初めての体験だ。(黄仲新撮影)
雪だるまは山の上だけでなく、台北の至る所に現れた。
奇跡の寒波が、南国に見たことのない美をもたらした。(黄仲新撮影)