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最近は博士の学位を持ちながら農業に従事する青年が増えており、彼らも有機農業を広める上で大きな役割を果たしている。2004年、頼青松は宜蘭県員山郷に「穀東倶楽部」を設立した。彼に続いて多くの博士が農業を始めている。
50代前半の楊文全は、蘭陽平野内城村の水源頭に1.5ヘクタールの土地を借りて「博士農夫」になった。彼はさらに200ヘクタールを目標に、農業に興味を持つ人々を育成して新たな田畑を提供しようとしている。昨年彼が育成した8人の新人農家は、最初は半農半Xだったが、そのうち3人は今年から専業農家になった。
農業を始める前は台湾大学城郷基金会で農村プランに携わっていた楊文全は、机上のプラン作成で行き詰まり、一昨年、思い切って自ら農業に取り組むことにしたのだという。
「野良仕事にはリズムがあり、楽しいものです」と楊文全は言う。農業はお天道様の顔色次第と言われるが、上司の顔色がお天道様のそれより良いとは限らないのである。
今年、楊文全は25組の農家を集めて17ヘクタールの土地を耕作した。目標の200ヘクタールには程遠いが、彼は自信を持っている。以前は農業をしたいと思ってもハードルが高かったが、今は組織の協力があるので20年以内に蘭陽平野に200ヘクタールのエコ・フレンドリーな田畑ができるはずだという。
28歳の呉佳玲は雲林県の農家の出身だが、宜蘭県で専業農家になるために世新大学社会発展研究所を休学した。「農家のイメージを変えたいんです」と話す彼女は、今年「有田有米工作室」を設立し、4ヘクタールの農地を借りて稲作をしている。
「稲作は難しくありません。3ヶ所に電話をかければいいんです」という。稲作は機械化が進んでいるので、田起こし、田植え、稲刈りは電話で代行業者に頼むことができるのだ。その他の育苗、一部の田植え、除草、スクミリンゴガイという有害動物の駆除などはすべて自分で行ない、7月に刈り入れる。 宜蘭の稲作は年に一回で、残りの半年は収穫した米の販売に忙しい。
呉佳玲の稲作技術はベテランの農家にはかなわないが、インターネットの技術があるので、消費者への販売とコミュニケーションに障害はない。しばしば水田の様子や出来事をフェイスブックにアップしてファンをふやしている。
初年度の収穫は自分で食べる分にも足りなかったが、「農業をやるなら農家らしくなりたい」ということで、今年は米の質も高めたいと考えている。
ファーマーズ・マーケットであれ、デパートやスーパーであれ、ネット販売であれ、長年にわたるコミュニケーションと粘り強さで、無農薬農業の理念は消費者の心を動かしている。

ファーマーズ・マーケットは小規模農家と消費者が直接コミュニケーションを交わす場である。写真は台北の四四南村と忠孝東路248巷、公館水花園、宜蘭のフレンドリー・ショップ。