有名料理人と客家おばあさんの出会い
10月1日に台東で催されたのは、宜蘭、花蓮、台東を対象にした客家料理コンクールで、客家名物の漬物をテーマに、東台湾の有名料理人が伝統に創意を加えた新たな客家料理を披露した。
台東県民政処処長の顔志光によれば、その昔、台湾に移り住んだ客家の人々は多くが山間に暮らしたため、保存や携帯に便利な干物や漬物を多く生み出し、それが客家料理の一大特色となった。福菜、梅干菜、老菜脯、鹹菜など、客家の味として知られる干物や漬物と、地元の食材を工夫して組み合わせれば、伝統的ながら新しい客家料理となる。例えば料理人の邱宝郎は、宜蘭三星産の葱、関山産の豚肉、花蓮産の米といった地元の食材を組み合わせ、豚肉の揚げものと、漬物雑炊という2種類のメニューを考え出した。
審査の結果、プロの部では「珍饌美食」チームが、学生の部では「客人#.」チームがそれぞれ優勝した。邱宝郎は、プロの部では料理の内容でも盛付けでも高い技術が見られたと指摘する。例えば、梅干菜(カラシナの古漬け)で作ったカボチャ入りマントウの角煮サンドや、50年物の菜脯(干し大根)と5年物の菜脯を組み合わせて味に奥行きを出したスープなど、印象深いメニューの数々が登場した。一方、学生の部では、客家の食材に対する理解がまだ浅いせいか、梅干菜や古い菜脯を使っても、味を引き立てるには至らず、むしろマイナスに働いたものも見られた。
10月中旬に行われた、茶の里や南投中興新村による中部コンクールは、「環境保護、温室効果化ガス削減、健康」を掲げて茶料理と客家料理をコラボさせようというものだった。
南部コンクールは、さらに熱気にあふれていた。客家、؛ش南、東南アジアそれぞれの米粉麺である「粄條」「ك_仔」「河粉」を「粄條三兄弟」と称し、さらに米篩目や湯圓(団子汁のスイーツ)も加え、米粉食材のさまざまなバリエーションが披露された。
伝統の客家料理に新たな装いを加えてイメージを刷新し、海外進出も見据えている。桃園市客家事務局局長の蒋絜安によれば、客家の米篩目と香川県のうどんとで交流を深めることも計画中だ。食文化の魅力によって、客家文化を海外へも広めようというのだ。
客家料理のおいしさに、文化的特色やローカルカラーを盛り込んで、世界に向けて台湾を発信する。その成果に期待したい。

米篩目はシロップを加えればデザートになり、シーフードをのせた麺料理にもなる。

米篩目はシロップを加えればデザートになり、シーフードをのせた麺料理にもなる。

東台湾の客家料理コンクールは台東県の黄健庭県長(前列右から5人目)が見守る中、にぎやかにスタートした。(台東県政府提供)

東台湾の客家料理コンクールは、漬物をテーマに行われた。梅干扣肉(カラシナの古漬け入り豚の角煮)や金沙南瓜(カボチャの塩卵和え)、筍絲梅干炆五花(タケノコとカラシナの古漬けと豚バラ肉の煮物)など、どれも漬物を活かしたメニューである。(台東県政府提供)

東台湾の客家料理コンクールは、漬物をテーマに行われた。梅干扣肉(カラシナの古漬け入り豚の角煮)や金沙南瓜(カボチャの塩卵和え)、筍絲梅干炆五花(タケノコとカラシナの古漬けと豚バラ肉の煮物)など、どれも漬物を活かしたメニューである。(台東県政府提供)

東台湾の客家料理コンクールは、漬物をテーマに行われた。梅干扣肉(カラシナの古漬け入り豚の角煮)や金沙南瓜(カボチャの塩卵和え)、筍絲梅干炆五花(タケノコとカラシナの古漬けと豚バラ肉の煮物)など、どれも漬物を活かしたメニューである。(台東県政府提供)

プロの部では、味も盛り付けも創意も高いレベルが求められる。 (台東県政府提供)