3年余りにわたって世界中が新型コロナウイルスの影響を受けたが、その3年の間も、台湾ではディワリの特別イベントがリアルに開催されてきた。在台インド人のリーダーや企業家、留学生、それに台湾の芸術文化界やシンクタンク、南アジア研究者、NGOなどの代表150人近くが集まり、「ハッピー‧ディワリ!」と祝福しあった。
最初に披露された舞踊では、蓮華座に乗った女神ラクシュミーとガネーシャ神をお迎えした。我が国の呉釗燮外相と立法院の台湾-インド国会議員友好協会会長である呉玉琴委員、国家安全会議の徐斯儉副秘書長、印度台北協会のGourangalal Das会長夫人のHarsha Das氏、代理会長のAparna Ganesan氏がともに明かりを灯して祈りをささげた。
特別ゲストに招かれた呉釗燮外相が以下のように祝辞を述べた。連続3年インドのディワリの祝賀活動を賛助できたことを光栄に思う。これは台湾とインドが信頼と同じ価値で結ばれたパートナーであることを示しており、両国は近年、貿易や重要部品のサプライチェーン、教育などの分野で協力関係をますます深めている。
呉外相はさらに、台湾-インド間の貿易額は2021年に前年比で64%増加し、過去最高の77億米ドルに達しており、新しい一年も両国関係がさらに深まることを願うと述べた。
10月に台湾を訪れたインド国会上院のSujeet Kumar議員と、インド人民党所属で下院のShankar Lalwani議員が特別にビデオメッセージを寄せ、外交部が3年連続して在台インド人のディワリの文化イベントをサポートしてきたことに感謝し、これは台湾の政府と国民がインドとの関係やインド文化を重視していることの表れだと述べた。
当日司会を務めた「インド人在台社団」創設者のPriya Lee Lalwani氏は、台湾のShaktiIndia Dace Groupが初めて演じる舞踊劇『ラムリーラ』を紹介した。この物語は古代インドの叙事詩ラーマーヤナをもとにしており、ラーマ王子が猿の軍団を率いて魔王ラーヴァナの軍に打ち勝つというもので、これがディワリの起源となったとされている。会場はにぎやかな雰囲気に包まれ、一同で新しい年の到来を祝した。