「友好の旅」の促進
台湾観光協会を訪れた際には、簡余晏会長がわざわざタピオカミルクティーを用意し、エスワティニからの賓客をもてなした。
ムコンタ大臣によれば、昨年(2025年)8月にエスワティニでは史上初となる観光政策対話フォーラムが開催され、各界の関係者を招いて観光振興策について話し合いが行われた。ビザ申請の簡素化(台湾とエスワティニの間では短期間の場合、観光ビザは不要)や航空路線の開放について協議し、2027年までに観光客数200万人、観光収入20億リランゲニ(約1億1500万米ドル)の目標を設定したという。
観光及び環境分野において、台湾とエスワティニには多くの協力の余地があると、ムコンタ大臣は指摘する。とりわけ観光分野では、エスワティニには美しい自然景観があるほか、毎年開催される「王権儀礼(インクワラ)」や「リード‧ダンス(ウムランガ)」、「マルラ(ウルシ科の樹木)の実の祭り」といった伝統的な祭典で、観光客はほかにはない体験ができる。将来的には、台湾の関係機関と観光協力覚書(MOA)を締結し、直行チャーター便を運航することで、エスワティニでのこうした独特な文化イベントに台湾の観光客が参加できるようにしたいと、ムコンタ大臣は考えている。
また簡会長によれば、2025年後半に台湾の大手旅行代理店9社や関連企業などが、外交部の手配でエスワティニに視察に赴いた。将来は、台湾の富裕層を対象としたエコツアーや文化体験ツアーなど、「友好国の旅」を打ち出したいと、簡会長は語る。
台湾観光協会副会長も務める六福旅遊グループの荘豊如董事長はこの視察に同行し、エスワティニで特に安全性と景観の美しさを実感したという。将来は交流をさらに深め、例えば動物による交流なども観光の重要な要素となり得るだろうと、考えている。
ムコンタ大臣は、もう一つの方向として宿泊産業における協力を挙げる。例えば、学生たちが台湾に来て、ホテル経営や調理技術を学ぶことができるような学生交換プログラムの実施なども考えられると指摘する。

ムコンタ大臣は、観光発展のために台湾のさらなる協力を期待し、台湾の人々にエスワティニへの訪問を呼びかける。