台湾での驚くべき経験
この2年の間に、すでに台湾の多くの場所を訪れたパリ氏は、台湾の東海岸が特に深く印象に残っていると話す。
氏の家族はコルシカ島の出身で、コルシカのように大海と高山が近い場所はないと思っていたが、台湾の東海岸で高い山々と海が織りなす壮麗な景観が故郷のそれに非常によく似ていると思ったのだ。ただ違うのは熱帯植物が生息していることで、これも印象に残ったという。
もう一つ氏が驚いたのは「利便性の高い台北の都市部と大自然が何の境界もなくつながっていること」だと言う。台湾では、コンクリートジャングルの都心から、1時間もかけずに本物のジャングルに行くことができ、これも台湾でのユニークな体験だ。
また、離島の小琉球でダイビングをした時には、10センチという近距離でウミガメと一緒に泳ぐことができ、台湾の大自然と生態の美しさを実感したと語る。
パリ氏は台湾でサッカーチームに入っているが、ここでは台湾とフランスの文化の違いに気付いた。「フランスのサッカーの試合では、選手は常に審判と言い争いをしていて、これは試合の一部と化しています。しかし台湾では、審判の裁定に意見をする人はいません」。この経験から、台湾人がルールを尊重すること、そして社会全体に穏やかな雰囲気があることを発見した。
では、フランス人にはどのように台湾を紹介するのだろう。パリ氏はまず「人」を紹介するそうだ。「フランスから友人が訪ねてきたら、まず台湾人の友人を紹介します。これは非常に面白い体験の一つです。台湾人との対話を通して、彼らは台湾人の考え方やホスピタリティを感じ取ることができるのです」。
パリ氏は台湾とフランスの文化に対する観察をこのように語る。「両国の共通点の一つは食に対する情熱だと思います。食文化を暮らしの中で最も重要なことととらえているのです」という。一日中、食べ物のことを話している民族は、世界でも台湾人とフランス人だけかもしれない。
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台湾東部の高山と海がつながる景観は、パリ氏に故郷のコルシカを思い起こさせ、非常に印象深かったという。(荘坤儒撮影)