逆転のビジネスチャンス
感染予防と同様に切迫していたのが、ポストコロナに向けた各国の経済回復である。2020年7月、ICDFはクラウドファンディングで台湾の人々にエスワティニの中小企業が作る布マスクへの応援を呼びかけた。彰化の伸仁紡織の協力により、エスワティニのマスク不足が緩和された。また、グアテマラ・アンティグアの小規模コーヒー農家が作るサスティナブル・コーヒーのブランド「cafe-volcanes (三つの火山)」をクラウドファンディングで販売し、幅広い支持を得た。
また、ICDFは中米経済統合銀行(CABEI)と協同して、CABEI会員国の公衆衛生・医療体系の防疫体制と弱者保護を強化している。さらに、困難な時期における現地の零細・中小企業の融資・資金獲得を支援している。
台北医学大学公衆衛生学部世界衛生・発展修士課程主任の邱亜文は、台湾が築いてきた公衆衛生医療の成功経験を他国に移転できれば、台湾の取り組みが国際医療と公衆衛生への貢献になるのではないかという。
中華経済研究院台湾ASEAN研究センター主任の徐遵慈は、台湾の医薬・バイオ分野の研究開発の力を生かし、開発途上国の人材育成と制度構築を支援すべきだと考える。さらに、わが国の学術界で開発されてから時間が経っていて、技術移転されていないものを開発途上国の台湾企業に移転して、技術により海外援助のリソースとすることも考えられると指摘する。
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グアテマラのアンティグアの小規模コーヒー農家が作るサスティナブル・コーヒーのブランド「cafe-volcanes」を、台湾のクラウドファンディングで販売し、幅広い支持を得た。