海外で台湾について論じる時、まず挙げられるのが「チップ製造」や「自由と民主主義」といった理性的なイメージであろう。これらは台湾の誇りだが、真にこの島のスピリットを形成しているのは、日々繰り返される温かい日常と、チャレンジする堅忍不抜の精神ではないだろうか。
世界における台湾の境遇は「困難」なものとされ、この土地に暮らす私たちはソフトな力——文化とハートで限界を乗り越えることを学んできた。先頃発生した災害は無情にも人々の生活を直撃したが、台湾社会の最も感動的な一面をも示すこととなった。町が土砂に覆われた時、台湾各地から続々と集まった「シャベル‧スーパーマン」たちが救助と復旧に力を注ぎ、島の強大な団結力とレジリエンスを発揮したのである。このような、困難を契機に変える強い意思こそ、私たちの性格の核心の一つなのである。
夜の帳が下りると、街のあちこちから盛大に鍋を振る音が聞こえてくる。「熱炒」と呼ばれる飲食店の営業が始まったのである。「熱炒」の魅力は、熱々の料理と喧騒と雑然とした雰囲気だ。この台湾式大衆酒場に人々は集まり、酒と料理を楽しみながらストレスを解消するのである。
同じく台湾らしい雰囲気に満ちた場所と言えば「エビ釣り場」が挙げられる。糸を垂れてエビを釣り、バーベキューや他の料理、カラオケなども楽しめるレジャーの場である。75グラムを超える「特大エビ」を釣り上げた時の喜びもあれば、家族そろってエビ釣りと食事を楽しむという過ごし方もあり、エビ釣り場は家族団らんの場にもなっている。こうした台湾式のエンターテイメントを旅の目的の一つに挙げる外国人観光客もいるほどだ。
こうした親しみやすさと寛容は、台湾の民間信仰にも見られる。台湾の廟にはさまざまな神が祀られていて、役割を分担しており、それぞれに人間味あふれる物語を持つ。あまたの神のトップに立つ玉皇大帝から、手に元宝を持ち、庶民にも親しみやすい土地公(土地神)まで、神々と庶民の暮らしは緊密につながっており、親しいご近所のような関係である。
人々の夢と旅への想いをのせて走る桃園MRTのラッピング列車は、外国人旅行者が最初に台湾に触れる「動くレッドカーペット」だ。台湾のデザイナーは、台湾島をモチーフに世界的課題への関心を視覚的に表現し、ヘビメタバンドの激しい旋律がこの土地の歴史と傷を歌う。——これら暮らしの中の台湾の物語は世界からの理解と尊重を待っている。
台湾は今、最も穏やかな方法で国際理解のネットワークを広げつつある。『台湾光華』を通してこの土地の真実と温かさを感じていただきたい。