物産が豊富な台湾では、長年にわたるエスニックの融合と互いの食文化の刺激によって、地域の風土を内包した独特の味が生み出されてきた。今月のカバーストーリーは、地元の食材を包んだ潤餅(台湾風春巻き)、米を原料とする伝統菓子の鬆糕と狀元糕、台湾らしいバー、そして身体にやさしい冬瓜茶と菊花茶をご紹介する。外国の人々には台湾でローカルな味覚の旅を楽しんでいただきたい。
台湾には東南アジア最大のサツマイモの遺伝資源バンクがあり、1400もの品種が保存されている。取材班が台湾におけるサツマイモの歴史と現状をご紹介する。同じく台湾生まれの「苦茶油」は、政府や民間の推進によってブームとなっている。海外のオリーブオイルに劣らない栄養価の高い食用油だが、これがどのように生産・精製・販売され、輸入の茶の実と差別化し、世界的にも高く評価されているかをご覧いただきたい。
「オーストロネシア人にとって島は一隻の船のようなものです。船上の資源は限られていますから互いに助け合い、運命を共にしなければなりません。海の道において、海は島々を隔てるものではなく、それらを結ぶ道なのです」と国立台湾史前文化博物館展示教育組の方鈞瑋組長は『光華』のインタビューに答えた。オーストロネシア人にとって台湾がどのような役割を果たしてきたのか、また最新の考古学的発見から、台湾と世界の交流を語っていただく。
台湾とインドは1995年に相互に代表処を設置し、2025年に30周年を迎える。近年、両国は新南向政策およびインド太平洋地域のパートナーとして、経済や文化の面で交流を深めてきた。今月の『光華』は特別にインド台北協会(ITA)のヤダフ会長にお話をうかがった。台湾とインドの文化面での類似点、台湾で体験したいこと、そして台湾の美を語っていただいた。
ヤダフ会長が絶賛する台湾の森林の美に続き、今月号は森林セラピストが指導する山林でのセラピーもご紹介する。また、今月号の「フォトエッセイ」は「稲作と米の文化」をテーマにご覧いただく。台湾各地の読者からお寄せいただいた写真によって豊かで多様なページとなっている。このように読者と『光華』が良好な関係を持つことで、ともに美しい島のイメージを形成することができ、閲読の時間を共有できるのである。