一つの国を計る尺度は何だろう。国土の広さか、人口の多さか、それとも世界の舞台において放つ光だろうか。今月の「光華」を開くと、私たちはレジリエンスに満ちた島の驚くべきエネルギーが、スポーツや工芸、サイエンス、テクノロジーなど、さまざまな分野で世界に光を放っていることに気付かされる。
まず、肉体の限界を競うスポーツの場だ。ワールドゲームズ成都大会、大雨でぬかるんだ競技場で、台湾女子綱引チームは比類ない強さを見せ、史上初の6連覇を成し遂げた。手のひら一面にできたタコや傷で勝ち取った金メダルだ。同じように注目されるのは、パイワン族のパワーリフティング選手・楊森さんだ。彼は「祖霊の太もも」と呼ばれる優れた肉体を持ち、孤独な訓練を経て、ワールドゲームズでスクワット453.5キロという世界新記録を打ち立て、台湾原住民族のパワーを世界に見せつけた。
こうした素晴らしい活躍は、食の世界でも見られ、台湾の花やフルーツで世界を魅了するスイーツ職人がいる。「ショコラティエの女王」と呼ばれる呉葵妮さんは、台湾のマルベリー(桑の実)や茶葉、リンジャ―リリーを用いたチョコレートを創作し、インターナショナル・チョコレート・アワード(ICA)で4回も金賞に輝くというアジア初の快挙を成し遂げた。また「ジャムの女王」として知られる柯亜さんは、ジャムを大地からのラブレターと形容する。彼女は台湾で絶滅しかけていた「南庄橙(ナンショウダイダイ)」でジャムを作り、英国での「世界マーマレードアワード」で金賞を二つ獲得した。世界の審査員を台湾の大地の風味で魅了したのである。
こうした台湾の活躍は、天文学や最先端のデジタル分野にも広がっている。台湾が中心となって進めているBURSTT計画は、広視野で高速電波バースト(FRB)を捉える電波望遠鏡プロジェクトで、人類が宇宙の奥深くを探る最新技術として高く評価されている。また、台湾が開発したソブリンAI「信頼できる生成AI対話型エンジン(TAIDE)」は、台湾に関する問いに精確に答えられるだけでなく、タロコ語やツオウ語など、消滅の危機に瀕した原住民言語を保存している。テクノロジーは冷たいコンピューティング技術であるだでなく、文化の温度と継承の使命も担っているのである。
この島の人々は、自分たちの方法で「ローカル」を「国際的」なレベルまで高めている。今月の「光華」は、金メダルや栄誉だけでなく、この土地に息づく創造力と生命力を記録した。ご一緒に、世界に輝く台湾の素晴らしさをご覧いただきたい。