全村総動員
TOPSはまるで牽引車のように、異なる出身の人々を団結させ資源をまとめて、2004年の初めからイウェイジョ村の水力発電のために努力しました。まず村で買った建材を産業道路の一番端まで運び、それから数日間は、村人たちが徒歩で6時間かけてケーブル、水道管、発電機、コンクリートなどの建材を村に運び入れました。
続いて各協力チームが再びイウェイジョ村を訪れ、建設工事を進めました。村民会議で人々は3つの作業チームに分かれ、それぞれ貯水池、引水管、発電機、ケーブルの施工を進めました。村人たちは何日間も熱心に技術者の作業を手伝い、民族衣装を着たおばあさんたちまでもがキセルをくわえて腰を曲げながら運搬を手伝いました。村全員が協力する光景は実に感動的でした。
2回に分かれた7日間の工事期間で、難民キャンプからの技術者は、本格的な訓練を受けていなかったにも関わらず、現地の材料と建材を有効に用い、彼らが得てきた経験と技術を発揮し、学校や教会に電力を供給する小型水力発電設備の建設を村人と成し遂げました。彼らはジャングルを縦横無尽に駆け巡り、ミャンマー軍の政権に長年抵抗を続けてきた人々だったのです。
このうち、キャンプから来た若い学生のプウェイ・ドーさんは、私にこの計画に参加でき、発電装置の設置過程を学べてとてもうれしい、感謝していると話してくれました。彼は、今後またこうしたチャンスがあればぜひ参加したいし、カレン族の地域発展の活動だけでなく、ミャンマー国内でもこの経験を活かしたいと言いました。
水力発電装置は、最後の日の調整とテストの後、順調に作動し始め、十分な電力を提供しました。まさに、今晩からは電気の下で生活できると技術者のフォン・チャイさんが約束したとおりになったのです。
人々の心が成功をもたらす
その日の夜、人々の歌声につられて村の小さな教会に行くと、村人たちが笑顔で賛美歌を歌っている姿が見えました。彼らは「電気の灯りの下で聖書が読め、賛美歌が歌えることは実にすばらしいことです、本当にありがとう」と言いました。村の女性は、これからは夜も布が織れますとうれしそうでした。
村のもう一方では、村長と村人が学校の教室で、水力発電についての知識を真剣に学んでいました。彼らは夜、学校で大人の識字教室を開くことにしたのです。
灯りが点いているのを見ると、さまざまな感慨がわきあがってきました。前の晩、人々は火を囲んでおしゃべりに花を咲かせていましたが、その火はまさに山あいの静かな夜に溶け込んでいました。しかし蛍光灯の灯りの下で、私は前日のその雰囲気を懐かしく思っていたのです。恥ずかしいことですが、都会から来た私は、山村の暗闇も残したいと思っていたのでした。
この2つの計画に参加できて本当に楽しかったです。社会学科で学んだ私は、人々が団結して水力発電装置を建設することなど考えたこともありませんでした。村人の笑顔は、活動の最大の収獲です。
最後に、多くの国々から来た友人たちの協力と、台湾の人々がTOPSの海外援助発展計画を支持して長年募金を続けてくださったことに感謝します。皆さんの支持がなければ、私たちはタイとミャンマーの国境でこれらの人々と仕事もできず、もちろんそれを完成させることもできなかったのですから。