「デジタル」による支配
BenQのデジタルメディア事業群製品部の林樹淳マネージャーは、入場者に新しいスポーツタイプの小型メモリーを説明する。「これは使用状況に合わせてデザインしたもので録音時間は最長3000分、こちらは流行のメタリックなネックレス風で、アクセサリーとして使えます」
多くの人が足を止めたのは、7月発売予定でヒットが期待される4バンドの携帯電話だ。これはネット接続や映像放映など小型パソコン並みの機能を持っている。
どの企業の新製品も完全なスペックや機能、デザインの美しさで消費者をひきつけようとする。会場を一回りすると「デジタルファミリー」がハイテク製品の新ブームだと気付くだろう。
6月に台湾での地上波デジタル放送が開始、6月中旬にはサッカー欧州選手権、8月にはアテネオリンピックが始まる。家電メーカーはデジタルテレビの買い替えブームを予測し、続々と大型テレビを発表、市場に送り込んでいる。
大手電機メーカーの大同は、液晶テレビは17〜47インチ、プラズマテレビは42、46、50インチを発表した。画質の比較のためにスポーツなど動きのある画面を見ると、プラズマテレビの明るさ、コントラスト、鮮やかさが際立つ。
昨年、19万9000元という低価格で台湾初の40インチ液晶テレビを売り出し市場を驚かせた東元も、すぐさま47インチの液晶テレビを発売した。当初、高価な大型テレビの購入者は少数にとどまると見られていたが、東元電機の王俞潔マネージャーは、会場で47インチが意外に人気があることを知った。消費者の家のぜいたくなソファに合わせ、この液晶テレビは流線型を使ったデザイン、鮮やかなブルーの縁取り、内蔵型の薄型スピーカーなど、見た目にもスマートだ。
統計によると、昨年台湾での液晶テレビの販売台数は約3万7000台で、今年は8万台に増加、成長率116%が予測されている。
30インチの液晶テレビも、台湾メーカーの奇美、友達、華映などの液晶パネル使用でコスト削減を果たした。売り場では30インチの液晶テレビが目玉商品で、日系のシャープやソニー(17〜20万元の間)が台湾製(7万元程度)の3倍以上することから割安感が強い。だが、日本のブランドと画質に憧れて価格を気にしない消費者も少なくない。
液晶テレビやプラズマテレビは消費者の買いたい商品のトップだが、従来のブラウン管テレビと比べると、価格は10倍以上(7万元と7000元)で、高い買い物であることに変わりはない。30インチの液晶テレビの場合、3万元以下になれば爆発的に売れる可能性があるが、あと2〜3年はかかるだろう。

テクノロジーはヒューマニティから来たものなのだから、ハイテク中毒になってはならない。