「スウィンホー探検の旅」
1864年の初め、スウィンホーは領事事務所を淡水から台南に、副領事館を高雄に移し、翌年に領事に昇格した。台湾人女性と結婚したイギリス人学者のデビッド・チャールズ・オークリー(漢名、龔李夢哲)は、近年、英国総領事館の建物などを調べるうちに新たな発見をした。それは、スウィンホーが高雄に引っ越した際、まず港内のターネイト号という船を賃借りし事務所としていたことだった。後に領事を引き継いだ官員によって領事館建設がなされていく。
領事官邸は港の西北、現在の中山大学入口の左の丘の上に建ち、事務所は領事業務や貿易に便利な港に面した丘のふもとにあり、官邸と事務所を結ぶ小道も作られていた。これらは2013年に高雄市文化局による修復が終わり、打狗(高雄)英国領事館文化パークとして一般公開されている。
オフィスと邸宅を結ぶ小道「ドナルドソン遊歩道」(ドナルドソンは小道の施工監督者の名)は全長約200メートルで、花崗岩、珊瑚、赤レンガなどで舗装されている。高雄市はこの遊歩道の脇にスウィンホーの像を設置した。右手にスウィンホーキノボリトカゲを載せて観察するスウィンホーを、岩の上から覗くサルも作られている。これは彼が柴山で発見して命名したタイワンザルだ。ここを訪れた人は、台湾博物学に大きく貢献をした外交官をこうして知ることができる。
「スウィンホーほど、名前が台湾と結びついた外国人は今も昔もいない」とアメリカの外交官、故ジェームズ・デビッドソンは語っている。
高雄市文化局はスウィンホーの足跡と港町の発展をたどるツアー「スウィンホー探検の旅」を実施中だ。観光船にも乗って各スポットを回る。歴史を振り返れるだけでなく、異国の生物に情熱を注ぎ、台湾の博物学を世界に知らしめたスウィンホーに思いを馳せる旅ができるだろう。
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スウィンホーから5代目の子孫クリストファー・スウィンホー・スタンデンは、スウィンホーの足跡をたどるため台湾にやってきて、領事館パークに多くの写真を残した。
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スウィンホーが台湾産業について発表した文章は、イギリス商人が台湾茶を輸出することにつながった。つまり彼は台湾茶輸出にも貢献した。(国立台湾博物館提供)
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高雄市が企画した「スウィンホー探検の旅」では、観光船に乗ってスウィンホーの足跡を偲ぶことができる。
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打狗(高雄)英国領事館にはスウィンホーに関する古い写真が展示されており、台湾博物学への彼の貢献が偲ばれる。