挫折の重み
楊森は来義高校体育科の時に、スクワットですでに400キロを挙げていたが、それ以降、成績は伸びず、自分の歩む方向が見出せなくなって落ち込んでいた。その2年間、トレーニングも怠りがちになり、アスリートとしての最初のスランプに陥っていた。
それでも家族に励まされて再びチャレンジすることを決意し、競技大会に出場すると次々と「記録を更新」していった。2013年にはアジア新記録を出し、2015年のIPF世界選手権では金メダル4つを取り、男子総合得点の記録を破った。
だが、この後に再びスランプに陥る。2019年にドバイで行なわれた世界オープン選手権では、苦手なデッドリフトの成績が10位以内に入らなかった。2021年のノルウェーでのパワーリフティング選手権大会ではデッドリフトで3回失敗し、順位さえつけられなかった。連続して大きな大会で失敗したことで、楊森は精神的に大きなダメージを負った。
「私はとにかく自分を責めました。トレーニングが足りない、とにかく鍛錬が足りない、と」と楊森は言う。何とかこの挫折を受け入れた彼は、「とにかく落ち込んでいてはならないと思いました。落ち込んでいるだけでは何の結果も出ないので、もっとトレーニングを積むほかなかったのです」と言う。