当初の狙いを越える「台湾関係法」の成果
AITも「台湾関係法」は制定当時の狙いを越える効果をもたらしていると指摘した。米国と台湾の間には正式な外交関係はないが、その友好関係は堅く、決して揺らぐことはない。両国の協力関係はエネルギー、安全保障、環境、法規執行、科学研究などさまざまな分野に及んでいる。
「台湾関係法」制定から35年目を迎え、両国で一連の活動が行なわれ、米国政府の多くの高官が台湾を訪れた。ユナイテッド航空の台北-サンフランシスコ直行便の就航式が行われ、また「フルブライト・プログラム」のアジア太平洋会議が初めて台湾で開催された際にはアジア太平洋地域から多くの米国政府関係者が参加し、国務省で東アジア・太平洋地域を担当するスーザン・スチーブンソン国務次官補代理も出席した。
さらに、米国環境保護庁のジーナ・マッカーシー長官が4月中旬に来訪し、環境保護面での協力などについて我が国と意見を交換した。また、米国商務省国際貿易局のホリー・ヴィンヤード次官補代理は3月下旬に台湾を訪れ、第38回APECの高級実務者会合に参加し、APEC「グローバル・サプライチェーンへの中小企業の参加に関するシンポジウム」で祝辞を述べた。また、米国国務省で国際組織事務を担当するネリッサ・クック次官補代理が来訪し、国際経済・開発に関する会議に参加した。
深まる日本との友好関係
今年4月10日、我が国と日本との外交および漁業面で大きな進展となった「台日漁業協定」の締結から一年がたった。
この一年、台湾と日本の漁業者の権益は保障され、双方が安心して操業できるようになった。台日双方は、釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)から12海里以上離れた海域では相手側の操業に干渉しないことで合意し、漁業者の長年にわたる不安が解消されたのである。
台日漁業協議は17年にわたって続けられてきたが、昨年4月についに「台日漁業協定」を交わすに至った。双方は釣魚台周辺海域における論争を棚上げすることで合意し、焦点を北緯27度以南、日本の八重山列島および宮古諸島以北の海域に絞り、広い範囲を「協定適用水域」としたのである。これによって同海域における台湾漁船の操業権益は保障された。まさに「東シナ海平和イニシアチブ」の具体的成果と言える。
台湾と日本との友好関係はますます深まっている。今年6月には故宮博物院の国宝級コレクションが日本で展示されることになり、両国の交流の範囲は広がり、その意義も深まっている。