高速電波バーストをとらえる
しかし、高速電波バーストを観測するのは容易なことではない。いつ、どこから来るのか、まったくわからないからだ。まるで「モグラたたき」のゲームのように、常にあらゆる方向に目を向けていなければならない。
従来のパラボラアンテナは、性能は高いが視野が狭いという弱点がある。まるで野球場で大砲のような長い望遠カメラをかまえ、打たれた球が視野に入るのを待つようなものだ。このような運頼みの方法では、科学者の探求心を満たすことはできない。
そこで、天文学界は「遠く」だけでなく、より「広く」観測する方向へと向かい始めた。アメリカやオランダ、中国などでは次々とフェーズド・アレイという多数のアンテナで構成された新型の望遠鏡を採用し始めている。これは、より広い視野で常に天体をスキャンすることで、より多くの天体現象をとらえようとする方法であり、台湾も2022年にこの探索の列に加わった。
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初めて高速電波バースト(FRB)をリアルタイムでとらえたオーストラリアのパークス電波望遠鏡。(Daniel John Reardon提供)