滝下り、ラフティング、パドルボート
三層瀑布を訪れれば、水しぶきが涼しく、ポットホール(甌穴)潜りや滝下りが楽しめる。アメリカの士官学校の学生の台湾訪問団も、ここで大いに水遊びを楽しむ。
楊伝人さんが薦めるのはポットホール潜りだ。三貂嶺の基隆河には岩が川の水でえぐられ、「玉子の殻」のようになったポットホールがあり、冒険好きな人は、その中へ潜ることができる。穴から日の光が差し込むと、仏教徒はそれを仏の光と感じ、キリスト教徒はイエスの光と感じるそうで、楊伝人さんは「私は陽光だと感じます」と言って笑う。
ただし、基隆河の上流にある大華ポットホール群は危険水域で、どんな冒険好きもここで潜ることはできないという。
基隆河は三貂嶺まで来ると平坦な流れになり、安全に水遊びができる。ただし、遊泳可能な河川でも、遊ぶ前には必ず安全面の知識を身につけなければならない。
三貂嶺一帯には30~40もの滝があり、中でも有名なのは合谷瀑布、摩天瀑布、枇杷洞瀑布の三つだ。落差は40メートル以上あり、ここでは滝下りが楽しめる。
水上ヨガ(SUP YOGA)を楽しむのもいい。天気の良い日に谷川にパドルボード(SUP)を浮かべ、ボードの上でヨガをするのである。蔡淑瑛さんによると、始める前は強張って暗い表情をしていた人も、ヨガの後は完全にリラックスでき、大自然の力が感じられるという。
これも平渓線の旅の魅力の一つではないだろうか。歴史やノスタルジーに触れるだけでなく、大自然にいやされる。山間の小さな町に流れる時間を楽しめば、そこに地方創生の希望も見えてくるのである。

三貂嶺の生態友善(エコフレンドリー)トンネルには鏡面のような池があり、水面に映る景観を利用して幻想的な写真が撮れる。

観光客に三貂嶺の生態友善トンネルの特色を説明する蔡淑瑛さん(右)。現在はトンネル見学には事前のネット予約が必要だ。

休んでいるコウモリを驚かせないよう、トンネル内では静かにしなければならない。

三貂嶺の生態友善トンネルは台湾で唯一の鉄筋自転車道で、路面は特殊な鉄筋構造となっており、旅行者は歴史あるトンネルの遺構を感じ取ることができる。

碩仁小食堂では、予約した団体客のために地元食材を使ったランチを用意している。

三貂嶺駅は台湾で唯一、自動車では行くことのできない駅だ。環島線と平渓支線が合流するここへは列車なら容易に到達する。

三貂嶺一帯の基隆河ではラフティングで心地よく川面を漂うことができる。(蔡淑瑛提供)

合谷瀑布の落差は40メートルを超え、極限の滝下りもできる。

山も川も豊かな平渓線沿線には、文化的な見どころが数多く残っている。