深く知る台湾の廟文化
2025 / 4月
台湾の廟では、おみくじを引く人が多い。結婚や病気治療、個人の運勢から国家の運勢まで、何でも神様にお訊ねすることができる。今月の『台湾光華』カバーストーリーは、「神として祀られる無縁仏」「おみくじ」「神職の暮らし」「街角の廟」など、台湾社会でよく見られる宗教のあれこれをご紹介する。これらの信仰は人々の善良な心を結束させ、台湾社会に調和と繁栄をもたらしているのである。
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カバーストーリー
台湾で出会う 無縁仏供養――
「有応公」信仰の 歴史と意義
台湾にはこんな言葉がある。「若気の至りで無茶をする者がいなければ、路傍に無縁仏を祀る有応公廟などないだろう」--これは年配の人々が子供たちに、無茶をせず慎重に行動するよう言い聞かせる言葉だ......
台湾人の心の栄養源
おみくじの作法と役割
2024年、世界野球(WBSC)プレミア12の決勝戦前、台湾は緊張と期待に包まれていた。落ち着かない野球ファンが「東港鎮海宮オンライン霊籤(おみくじ)」のサイトで神にお伺いを立てたところ、......
信仰をより多くの人に――
行天宮の執事と効労生
荘厳な紅色の門をくぐると、その瞬間に都会の喧騒がかき消されるように感じる。ここは台北でも最も参拝客の多い廟の一つ、行天宮だ。......
道教の儀式を継承――
人々の心に寄り添う道士
民間信仰は台湾人の暮らしに深く根付いている。特に旧暦の7~8月になるとそれは顕著で、街のいたるところにテーブルを出して供物を並べ、線香を上げる人々の姿が見られる。中でも最も賑やかなのは、基......
こんな所に?
環境に適応した台湾の廟
台湾の街で最も目につくものは何だろう。コンビニ、それともドリンクスタンドだろうか。だが、また別の観点もある。内政部(内政省)の統計によれば、台湾には1万2000以上の廟があり、これはコンビ......