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移住者の夢
文・林旻萱 写真・林旻萱 翻訳・山口 雪菜
7月 2017
多様な文化を擁する台湾には、さまざまな国から多くの人が渡ってくる。インドネシアやタイ、ベトナムなどから来た新住民や移住労働者は、この土地で将来のために懸命に努力し、それぞれ「第二の人生」を切り開いている。
28歳の符永明は台北をスタート地点とし、将来はタイに戻って自分のブランドを打ち立てたいと考えている。
タイ出身 シェフ
フー・ヨンミン
タイ北部ナーン県出身の符永明は、17歳の時に生まれ故郷を離れて父親の故郷である台湾へと渡ってきた。中国語を学びながらホテルの厨房で見習いとして働き始め、28歳になった今はすでに有名なタイ料理レストランの副料理長である。自分の店を持つのが夢だと語る彼は、休日には台北南港まで車で行き、屋台を出してグリーンカレーを売っている。独特の風味と濃厚な香りがサラリーマンに人気があり、よく売れる。利益は多くはないが、彼はフードトラックからスタートし、一歩ずつ夢の実現へと向かって着実に歩んでいる。
ベトナム出身 教師
ジュリー・チュウ
児童英語教室の先生をしている邱琴秋は、20年前に台湾に来て英語を学び、それがきっかけで台湾人男性と結婚して嘉義に住むこととなった。発想が豊かでアイディア豊富な彼女は、生き生きとした絵や身体の動きで子供たちに興味を持たせ、楽しく授業を進める。邱琴秋はこの他に故宮南院でガイドのボランティアをしており、嘉義のコミュニティガイド育成カリキュラムにも参加している。故郷ベトナムから2000キロ離れたこの台湾の地にしっかりと根を下ろし、自分らしく生きる邱琴秋は、すでに正真正銘の台湾人である。
符永明の作るグリーンカレーは独特の風味があり、多くの人が買いに来る。
邱琴秋は絵本を使ったり、ダンスを取り入れたりして英語の授業を楽しいもの にしている。
邱琴秋は絵本を使ったり、ダンスを取り入れたりして英語の授業を楽しいものにしている。
知識欲の旺盛な邱琴秋は、故宮南院でボランティア ガイドをしている。新しい知識が得られ、人の役にも立つ仕事だ。
新住民のためのコミュニティガイド育成カリキュラムに参加し、邱琴秋はさまざまな国から来た友人ができた。
ご主人と一緒に家の近くを散歩する 邱琴秋。台湾での生活が気に入っている。
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