異分野との協力
竹製品は素朴で禅を感じさせるものでなければならないのか。生まれ変わった元泰竹芸社の林家宏さんは、従来のイメージにとらわれない。
「異分野・異素材」が、林家宏さんが新製品を開発する時のキーワードである。
一般には古めかしいイメージのある竹のカップだが、彼は明るい色でこれを彩ってアウトドア用マグカップにした。--皮のような質感のあるワインレッド、エルメス・オレンジ、アーミーグリーンなどのバリエーションがある。これにテント用のロープやパラシュートコードを利用して取っ手をつけ、レーザー彫刻でタイワンツキノワグマやミカドキジ、タイワンヤマネコといった台湾のシンボルを描いてある。
また、アサヒビールの缶に敬意を表して作ったカップは、繊細なレーザー彫刻とサンドブラスト彫刻で質感を出しており、ビール缶によく似ていて竹でここまでできるのかと驚かされる。
彼の祖母が開発した竹の耳かきも改良し、竹の収納ケースをつけて新商品にした。
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自動化生産される竹製の歯ブラシ。ブラシ部分の素材やサイズにもバリエーションがあり、ニーズによって選ぶことができる。