華語教育で自信を
2年連続でベトナム訪問に参加した暨大国比科2年生の蔡于柔さんによれば、ハノイでの華語授業は少人数クラス制で、どの生徒にも華語を話す機会があり、話す自信につながっていると言う。
1週間が過ぎて最後の日、元は中国大陸への留学を希望していた生徒が、台湾の大学への出願方法を尋ねてきた。「ちょっと感激しました。私たちの活動に意味があったと感じたからです」
華語教育には、楽しく生活にすぐ使えるような内容も組み込まれている。例えば台湾の祭りの紹介では、生徒に実際に龍舞や獅子舞をやってもらうし、台湾のナイトマーケットの紹介では、市場でのやり取りをゲームに仕立てて練習する。授業でパールミルクティーを作って生徒たちに飲んでもらうと、みな大喜びだったという。
放課後は、生徒が蔡さんたちをスーパーに買い物に連れて行き、中国語で説明することで学ぶ。蔡さんは「ベトナムの生徒はとても面倒見が良く親切です。『老婆餅(バインバサー)』や『夫婦餅(バインフーテー)』を紹介してくれました。台湾の草餅のようなお菓子でした」と言う。ほかに肉でんぶケーキも美味しく、インスタントラーメンやスナック菓子も買い込んだ。

ベトナムの生徒の案内で観光スポットを訪れる。これも華語教育の一環だ。