チャンスにあふれた大地
世界で人口が2番目に多く、国土は台湾の91.37倍、世界で7番目に広い国土を持つこの国は、機会に満ちている。
李怡静は「インドが私を変えてくれました。まず学んだのは、何事もチャレンジしてみるということです」と言う。
インドに華語を教えに行った彼女だが、デリー空港の免税店が華語を話せる社員を求めていて、彼女は免税店に勤務することにした。
インドの企業に入社した彼女は、職場の雰囲気が台湾とはまったく異なることに気付いた。台湾では、仕事は既定の方法で行なうこととされていて、あまり弾力的ではないが、インドでは従業員のアイディアを自由に発揮させることが多い。そこで彼女が、台湾からの見本市参加団に特典を提供するプランを出したところ、会社はすぐに同意してくれたという。
観光客に高い料金をふっかけるインドの三輪タクシーからも人生の道理が学べると言う。「運転手は観光客に10~20ルピー高めの料金を言いますが、それでも乗る人がいれば大儲けなのですから、言ってみる価値はあるわけです」と言う。良い例とは言えないかも知れないが、「試してみることが希望につながる」ことがわかる。
インドでの将来を考える李怡静は、バックパッカーが集まる通りへ案内してくれた。そこは彼女のテリトリーで、彼女は自分で旅行関係の事業を始めたいと考えている。「インドに来て自分に自信が持てるようになりました。あまり複雑に考えず、失敗を恐れずにやってみることです。失敗したってどうということはありません。やってみることが大事なのです」と言う。
社会に出たばかりでインドで記者になった尤芷薇も、今は27歳で台湾人記者としてはインド駐在歴が最も長い。台湾の記者が特派員になるには通常は10年以上のキャリアを積む必要があるが、彼女は本来ならあり得ない機会を手にし、すべては自分の計画にはないことだった。だが急速に発展するインドは夢を追う人に機会を与える。
インドを訪れると、貧困や非識字率の高さ、衛生などの問題が目に入る。だが、物質ではない、精神的な何かに多くを感じることだろう。
尤芷薇は、インドのおかげで自分はフレキシブルでユーモラスな人間になれ、インドで自分を見出し、自分の舞台を見つけたと語る。台湾では、少し変わっていると言われてきたが、ここでは伸び伸びとやりたいことができる。
王潔予は、インドで生きていくには何事も疑い、必ず自分で確かめることが大切だと言う。
李怡静は、インドには不思議な力があり、自分の別の価値を見出させてくれるという。
鄭欣娓は、インド人の楽観主義を高く評価する。心配しても何の助けにもならないのだから、何事もうまくいくと信じていた方がいい。彼女自身、勇気を出して自分の言いたいことを口に出すことを日課にしている。
言葉は要らない。邱琬筑の舞う姿を見れば、彼女がインドで自信をもって生きていることが分かるというものだ。
この国に暮らす人々は、ある種の達観と楽観、運命を受け入れる姿を感じさせる。
この国に暮らす人々は、ある種の達観と楽観、運命を受け入れる姿を感じさせる。
この国に暮らす人々は、ある種の達観と楽観、運命を受け入れる姿を感じさせる。
ストリートのいたるところに庶民の生活が垣間見える。
ストリートのいたるところに庶民の生活が垣間見える。
ストリートのいたるところに庶民の生活が垣間見える。
邱琬筑の舞う姿から、彼女がインドでいかに自信をもって生きているかがうかがえる。(荘坤儒撮影)