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ポストコロナの時代
文・鄧慧純 翻訳・山口 雪菜
1月 2021
2020年、病と死は私たちの身近にあり、好きな時に行けていた海外にも行けなくなった。一瞬にして何かを失い、無常を感じる日々が来た。
だが、幸いなことに台湾は新型コロナウイルスの抑え込みに成功し、人々は日常の生活を送ることができている。一緒に食事を楽しみ、シンプルで小さな幸せを感じることもできる。そして影響を受けている産業のことを心配し、互いに支えあう余裕もある。また、本島から離島までを旅し、台湾の美を見つめなおすことも可能だ。
映像で見る台湾のトレンド
今のトレンドは何だろう。現在台湾で最も人気があり、トレンドと言えるのは、ブランドや服飾などのファッションではなく、映像によって個性的に台湾を語ることだ。......
天国の宝物——バチカン文物特別展 年度最大級の博物館外交
中華民国駐在のバチカン使節と我が国の故宮博物院、外交部およびカトリックの台湾地域司教団など、各機関の努力の結果、「天国の宝物—バチカン文物特別展」が無事開催にこぎつけた。史上前例のない規模......
安全性と利便性——入国管理の新たな思考
2015年末、世界各地でテロ事件が発生し、人々を不安に陥れた。 同じ頃、我が国では出入国者数がのべ1000万人を超え、その数は今も増え続けている。2015年末現在、我が国からビザ免除、また......
国境地帯に愛と思いやりを届ける――台湾とタイの交流
地図を見ると、タイの国境は長く延々と続いている。北は中国大陸、東はラオス、西はミャンマーに接しており、複雑に絡み合う歴史や政治経済情勢の影響を受けることから、国境一帯には多数の難民が支援を......
台湾東海岸
自転車で行く台11号線
海岸山脈を間に挟み、中央山脈と太平洋に囲まれた花東地区(花蓮県と台東県)は、昔から台湾の「後山」と呼ばれ、その地理的環境から大自然に抱かれてきた。またここは、外から来る人々を受け入れている......
台湾一の女神——媽祖の祭り
旧暦の3月、台湾各地で年に一度の媽祖の祭典が行なわれる。多くの廟の媽祖が「進香」のために廟から出ると、通りでは住民がこぞって神輿をお迎えし、信者と触れ合う。中でも台中の大甲媽祖と苗栗県通宵......
徐家の栄光と継承
台湾剣道の発展
剣道に言う「一本」とは、有効な打突による得点だが、より深い意味では気勢、気迫と竹刀さばき、体さばきが一体となり、完璧な一撃を生み出すことである。これを気剣体の一致と言う。 台湾の剣道は日本......
開港百年を迎える南方澳に 新たな文化と自然の輝きを
開港百年を迎えつつある古い漁港――南方澳は、今や大きな転換期に直面している。沈みゆく夕日のように、往年の輝きの名残りを華やかな色彩とともに放ち、やがて夜のとばりが落ちるのを待つ。だが夜は再......