意義あることを
1~6年生までの児童に教えるため1日の講習は6時間に及ぶが、2025年冬休みの副団長だった陳宥蓁さんは、児童から活発に質問があり、そんな手ごたえや感動が今後の励みになると言う。
飛洋服務団の「救急箱プロジェクト」について、カンボジアでのボランティアに4回参加し、現在は台湾大学環境‧職業健康科学研究所で学ぶ林子涵さんが説明してくれた。学校に保健室があるのは台湾では普通だがカンボジアではそうではなく、適切な手当てがされずに傷口の炎症を繰り返してしまうこともある。そこで傷口の手当の仕方を教え、絆創膏やヨードチンキを提供し、毎回救急箱の中身を補充している。
「大雨で授業が中止になったことがありましたが、その日の内容は我々が残した教材で後に先生たちが教えてくれたそうです。いつも通訳をしてくれる小学校の先生たちも我々の団員です。先生も生徒も真剣なので我々も真剣になります」
歯学科4年生の林軒宇さんの次の言葉が彼らの思いを代弁しているかもしれない。「自分が80歳になって、学生時代の長期休暇に何をしたか思い返す時、カンボジアの先生たちに感情マネジメントの授業をしたこと、それは大学3年で学んだ神経系理論の応用だったことを思い出すでしょう。そして、有意義で思い出す価値のあることが若い時にできてよかったと感じるでしょう」

現地のサーカス団にスポーツ傷害の防止方法について教える。