青年発展署では、若者が快適な環境を飛び出して海外でのボランティア活動に従事することを奨励している。2024年には計111のチームに助成金が出て22の国に赴いた。またそのうち20余りの優秀なチームには賞金が授与された。青年発展署服務学習科の黄馨萱科長によれば、これらの優秀なチームによる活動は、現地のニーズに適しているだけでなく、創意工夫にあふれ、しかも次世代への継承も考慮されたもので、国連の持続可能な開発目標(SDGs)にかなっている。また参加した若者にとっては、より広く世界を、より深く自分を理解することができ、将来の進路選択にも広がりが生まれるだろうという。
例えば、台北医学大学のチームは連続11年、夏‧冬休みを利用してカンボジアに赴き、健康面の教育を行う。暨南国際大学のチームは10年以上にわたってベトナムやインドネシア、タイに赴き、華語や文化コースをサポートする。清華大学も10年以上、タンザニアやケニアでコンピューター教室やパソコンの設置に従事する。
頼清徳総統は、青年海外ボランティアチームの代表者との会談でこう語った。海外での彼らの活動は、台湾が世界へ踏み出し、同時に世界が台湾を理解することにつながる。彼ら一人一人が台湾の良きスポークスマンであり、台湾の善良さ、実力、貢献を世界に知らしめると。

カンボジアのバタンバンで飛洋服務団の学生と楽しそうに体操する小学生。(北医大飛洋服務団提供)

タイのチェンマイ慈済学校で龍舞‧獅子舞の面を作る様子。(暨大無国界教育団提供)