2020年に世界的に新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた頃、台湾では「ナショナル‧チーム」を結成してマスクの生産を増強し、政府はこれをもって感染拡大に苦しむ国々を支援した。2021年5月に国内でも感染が拡大すると人々は不安に駆られたが、当初マスクを寄贈した国々から続々とお返しが届き始めた。アメリカや日本、さらにリトアニア、チェコ、スロバキア、ポーランドなどから続々とワクチンが贈られてきたのである。台湾が購入したワクチンも届き始め、我が国のワクチン接種率は大幅に上昇した。その結果、台湾は現在も新型コロナ感染対策に最も成功した国の一つとされている。
「光華」編集部は、コロナ禍に関わるこの一年余りの写真を集め、新型コロナウイルスと戦う台湾人の姿を記録することにした。私たちがこの難関を乗り越えられたのは、第一線の医療関係者と苦労と努力、そして国民の規律と自制があったからなのである。
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新型コロナウイルスが世界中に広がり、我が国の中央感染症指揮センターは水際対策を強化するとともに外国人旅行者の入国を制限した。桃園国際空港からの出国者は激減し、出国ロビーは閑散としていた。(趙世勲撮影)
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桃園国際空港の出国ロビーで、留学する学生が全身を防護服に包み、家族に別れを告げる様子。(趙世勲撮影)
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新型コロナの警戒レベルが第3級に引き上げられて、人々は感染対策のために外出を控え、普段はにぎやかな台北市西門町からも人の姿が消えた。(林旻萱撮影)
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2021年7月、台北市信義区の映画館も警戒レベル第3級のルールに従って営業を停止した。(林旻萱撮影)
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2021年5月に国内感染が拡大し、フィットネスクラブは大きな打撃を受け、苦しい経営を余儀なくされた。写真はスポーツジムで消毒作業を行なう様子。(趙世勲撮影)

国内感染が続いていた時期、市民が安心して公共交通機関を利用できるよう、軍の化学兵が消毒に当たった。写真はMRT圓山駅構内。(軍聞社提供)
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警戒レベルが第3級に引き上げられた時期、多くの学校では対面の卒業式が行なえなかった。台北市の民族小学校ではデジタル機器を駆使してオンラインの卒業式を実施した。(荘坤儒撮影)
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クラスター発生リスクを下げるため、2021年5月19日から全国の学校と公私立幼稚園は全面的に対面授業を停止し、大学を含むすべての学校で9月の新学期前まで遠隔授業が実施された。写真は桃園市の八徳中学校。美術教師が、モニターを通して描画の指導をする様子。(趙世勲撮影)
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新型コロナの感染が世界的に拡大する中、外交部は対外人道支援を開始し、2020年には80ヶ国に5400万枚のマスクを寄付した。台湾は再び「Taiwan can help, and Taiwan is helping」を世界に証明したのである。(陳美玲撮影)
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国内での感染が拡大し、至急ワクチンが必要となる中、2021年6月6日早朝、アメリカ上院のタミー・ダックワース議員、ダン・サリバン議員、クリス・クーンズ議員が米軍のC-17輸送機で来台。午前7時29分に台北松山空港に到着した。米軍のC-17輸送機が台湾に着陸するのは初めてのことで特別な意義がある。タミー・ダックワース上院議員は到着後すぐに、アメリカは台湾に75万回分のワクチンを寄贈すると発表した。(張良一撮影
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台北市環南市場で41人の陽性者が出た後の2021年7月3日、中央感染症指揮センターと台北市は台北農産公司第一果菜競り場に現場指揮所と検査所を設置。中央感染症指揮センターの陳時中・指揮官(中央)が現場を訪れ、PCR検査を支援する栄総病院の医療関係者を労った。(張良一撮影)
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2021年7月14日、台北の花博公園に設けられた大型会場でワクチン接種が始まった。会場は18のラインに分けられ、1ライン当たり1日に800人の接種が可能。接種を受ける市民一人ひとりに医師が問診を行ない、看護師がワクチンを接種した。
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2021年7月27日に新型コロナ警戒レベルがようやく引き下げられ、基隆の廟口夜市には2ヶ月ぶりににぎわいが戻った。人々は警戒レベル第2級のルールを遵守し、久しぶりのショッピングや食事を楽しんだ。(張良一撮影)
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台湾が新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込めたのは、人々が心を一つにして互いに支え合ったからだ。(荘坤儒撮影)