2019年4月9日夜、蔡英文総統は米国の三大シンクタンクである「戦略国際問題研究所」「ブルッキングス研究所」「ウッドロー・ウィルソン国際学術センター」の重要なオピニオンリーダーとビデオ会議を行ない、ワシントン側からはリチャード・アーミテージ元国務副長官が進行役として参加しました。
会議において蔡総統は、台北では数時間後に4月10日を迎えることに触れ、40年前の同日、米国国会で「台湾関係法」が制定されたことに言及しました。同法の起草者の先見の明と友情によって、台湾海峡の平和は確保され、台湾は世界で最も自由な国の一つとなったのです。台米のパートナーシップはかつてないほど強固なものとなりました。例えば、台湾は米国にとって11番目に大きな貿易パートナーであり、両者の貿易は競争関係ではなく、相互補完関係にあります。台湾は経済の多様性、ハイテク産業のサプライチェーン、情報セキュリティなどの面で重要な役割を果たしています。世界的に台頭しつつある権威主義に対抗するために、台湾と米国は民主主義の価値とビジョンを共有しています。
蔡総統は、就任してから3年の間に、女性のエンパワーメント、メディア・リテラシー、台湾の国防における自主防衛力の強化を推進し、台湾経済も持続的に成長してきました。中国大陸は依然として国際社会における台湾の活動空間に圧力をかけ、台湾に対する威嚇を強めていますが、台湾は今後も米国および日本との協力関係を強化し、インド太平洋地域の経済発展と地域の平和を促進していくことを蔡総統は強調しました。