スポーツ交流の場
朝8時、日が高く昇り、街中は行き交う車で込み合い気忙しい。信号を幾つか過ぎると、緑が広がって、騒音や汚染を吸い取ってくれるかのようである。ここ新北市新荘グラウンドでは、台湾で働く外国人が参加するサッカー大会、台湾カップが始まろうとしている。
国際試合レベルの人工芝のピッチには、鮮やかなユニフォームの外国人移住労働者や専門職の人々が集まり、高く精確にボールを蹴り、汗まみれで走り回る。ピッチの外には赤いテントが並び、楽しげな雰囲気に満ちている。インドネシア、ベトナム、タイなどの軽食が用意され、おいしそうな香りに食欲をそそられる。
この大会では業種の枠を越え、サッカーが共通の言語となっている。真剣にゲームに熱中するが、それでも和やかな雰囲気の中に、国を越えた友好の輪が広がる。
台湾外国人就労者発展協会は、2015年第一回大会の後を受け、第二回台湾カップを開催した。徐瑞希理事長は、各方面からのサポートのお陰で、大会を無事開催できたと感謝する。「台湾で働く外国人がスポーツで交流する場を構築したいのです」と語る。
2018年の台湾カップには、インドネシア、ベトナム、タイなどに加え、ヨーロッパやアジアの8チームが参加した。さまざまな国からやってきた外国人チームの一部は英語で交流するが、多くは中国語が共通言語となり、期せずして台湾の民間外交の場を拡大しているのである。

異郷で働く孤独感や無力感も、同郷のメンバーとの交流で癒され、心も解き放たれる。